光

４３(あなたside) ページ43

9月になり、もうすぐ体育祭がある。



テストが終わったのもあって楽しそうなクラスを見て安心する。



玉森さんからお礼したいと言われてから1週間。
忙しいのもあって連絡は取ってるけどチャンスには恵まれていない。



職員室に戻ると今年赴任してきた橋本先生から話しかけられる。



橋｢体育祭終わったら打ち上げするらしいんですけどAさんはどうしますか？｣



橋本先生、少し苦手なんだよね...
生徒の前では永瀬先生って呼んでくれるけど職員室では何故か名前にさん付け。



｢ごめんなさい、用事があるので今年は不参加でお願いします。｣



橋｢もしかして彼氏ですか？｣



｢いえ。｣



橋｢ところでAさんって彼氏いるんですか？｣



こういうところも苦手。
デリカシーないっていうか...
一応私、先輩なんだけどな。



｢居ないです｣



橋｢よかった〜。じゃあ僕にもチャンスあるってことですね。｣



女｢せんせー！社会科の教室行こ！｣



よく来てくれる5人組の女の子たちが来てくれて何とか会話を終わらせることが出来る。



｢呼ばれたので失礼します。｣



女の子たちのところに向かうと



女1｢せんせー、また橋本先生に絡まれてたの？｣



女2｢めんどそうだったから助け舟でーす｣



なんて言ってくれる。



社会科の教室に向かう途中、


"橋本先生に彼氏いるって言えばいいじゃん"


と言われる。



女3｢別に本当にいるかなんてバレないんだし。｣

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