光

１８(宮田side) ページ18

宮｢Aが中学生の時の話なんだけど...｣



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


Aには、結南(ゆうな)と水葵(みずき)って2人の友達がいて、3人は本当に仲良しだったらしい。



Aは野球部だったんだけど、中学校の野球チームだったから、男子だらけの中に女子が1人。


それだけで

"Aは男好き"

という噂が広まった。



それでもAは野球が好きだったし、全員がそんな噂を信じてたわけじゃないから続けてた。


そんな噂を広めてたのは、野球部に好きな人がいる人達。



どこにでも"高嶺の花"的存在っているでしょ？


野球部にいたらしく、Aはその人と仲がよかったらしい。

大会前は部活の後に残って一緒に自主練するくらいには仲がよかった。


もちろん、2人きりではなくって、他にもいたんだけど。



元々、大会前にその男の子たちが自主練してて、Aがそれに混ぜて貰うようになってから一緒にしてたらしい。



結南の好きな人は、その高嶺の花の男の子だった。


Aもその事は知ってたし、結南と水葵は野球の応援にも来てくれたりしてたから、結南も別にAとその男子が仲良いことを気にしてなかった。



でもある日、Aがバッティング練習で全く打てない日があったんだ。
いつもなら一球もミスしないようなバッティング練習で、一球も打てなかった。



Aはコーチに"余計なこと考えてるから軸がブレるんだ"って怒られた。



怒られたことよりも、打てなかったことのショックが大きくて、Aは練習終わりに泣いた。

１９(宮田side)→←１７(北山side)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す