検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:7,335 hit

続き ページ19

灰色の髪に紫のメッシュ
灰色と紺色の服

側には

白色の髪に動物の耳
藍色の袴

すぐにあの二人だと分かった。
だから話せる機会をちょっと伺ってた

あっちは3戦目が終わった後みたいだったから近付いて話そうとした。

でも急に悲鳴が演練場に響いた
私の刀剣達もすぐに状況を理解しようとまんばちゃん以外皆悲鳴が聞こえた方に向かった。

私も向かおうと車輪を回した時…微かに漂う神力を肌に感じた。

暖かくも絶望、怨みという冷たさを纏った神力

これは堕ちた刀剣男士がなる神力に近い。

だから急いで向かった
力の限り車輪を回した

漸く辿り着いたあの神力の元には

私の守刀だった白露が黒い霧を纏って右眼を赤い炎で燃やしながら、刀を壁に突き刺している姿だった…

私は怖かった、自分があの子を闇の方へ連れて行ってしまったんじゃないかって。

幸い私は白露の死角に居たのか、それとも気づかなかっただけなのかスルーされた

私が動けずにいるとまんばちゃんが来てくれた

暫くして演練場に聞いたことのないような破壊音が響いた。


刀がぶつかる金属音
人が叫ぶ声
聞いたことのない破壊音

ほんの少しの間響いたあとの静寂

その間にとまんばちゃんはゲートまで車椅子を早く押した。
けれどもちらりと見たフロントの近くには極になった五虎退の虎よりも大きな狼
そしてフロントの中に目的の人達は居た

『お願いまんばちゃん、フロントに行って頂戴!!』
山国「何を言ってるんだ主!
  ここは危ないんだぞ?!」
『お願い…もう会えないかもしれないの…
 この機会を逃したらもう見ることは無いかもしれないの!』
山国「……今回だけだからな…」

まんばちゃんはすぐにフロントに向かってくれた
そこにはやはり、あの子が居た

『雫…?!』



もしあのときに演練に行ってなかったら会うことは無かったでしょう
今ここで二人に会えたのも、あの本丸を救ってくれた鳳来さんとも会えたのも
運命だったのかもしれないの。

『白露、無事で居てくれてありがとう』ニコッ
白露「小陽の長も、な」

桜が見える部屋の中、私達はまた笑いあった

もしかしたら…→←目覚めて



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翠扇 | 作成日時:2022年3月30日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。