チートですがなにか？【歌い手】

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どうしようか


いつものように門を潜れば、よってくる奴等


しかし、今日はめんどくさいのが居る


sn「うわー今日いつもより人多いですね」

sm「誰のせいやろーな」

sk「ほんま、ごめんってー！！」

ur「坂田うるせぇ。」


話を聞く限り、坂田が寝坊して、いつもでる時間帯より遅く出てきたらしい


恩を売っときますかね


俺は、人混みを四人の方へ移動する


四人の前には化粧自体は薄いが、香水のようなキツい匂いを着けた女の集団


四人の目の前に立ち、女の子たちに笑っていう


『ごめんね。俺ら急いでるんだ。

道開けてくれると嬉しいかな』


営業スマイル以外は


中々表情筋を動かさないせいか、上げた口角の端がピクピクと動く


一瞬にして出来上がった道を歩き出すと、後ろから足音が聞こえてくる


ちゃんとついてきてるな


エレベーターに乗れば、あげていた口角を一瞬で戻す


sk「Aくんありがとーな！助かったわ！」

『こんくらい別になんともねぇよ』

sm「一瞬で口角戻るの凄いなw」

『笑顔なんて必要最低限ですよ』


ほぼ無表情な俺にマシンガントークを繰り広げる志麻先輩と坂田


何が楽しいかようわからんな


扉が開き、さっさとエレベーターから出て教室に入る


「おはようございます

今日はあの四人と来たんですね」

『途中であっただけ』


ひんやりとした机に荷物を置くと、ミシェルが俺に近寄ってきた


教室の蒸し暑さは、開けた窓によって外に流され、


風が吹くとカーテンを靡かせながら、生ぬるい風を運んでくる


まだ本当に六月が疑いたくなる気候に、俺は汗をぬぐった


「これからまだ暑くなりますよ」

『生命の危機を感じる』


最近はミシェルとふざけ会える程度には仲良くなった


が、そこまでだ。


俺はそこから中に人を入れようとは思わない


最後には俺がステージに残される


そんな運命だから

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