第57話 ページ9
「あーもうクソクソ！もう我慢ならねぇー！」
「岳人、落ち着きぃや。」
「侑士は何も思わねぇのかよ！あの声援！これじゃあ観覧席の女子達と同じじゃねぇか！！」
「せやなぁ、けどもう我慢ならへんのはお前だけやないで。」
忍足侑士が指差す先には、跡部を初めとする各校の部長達だった。
「何やってんだよ、アレ。」
「どう見ても今回の事やろ。お前だけが不満に思っとる話やないっちゅー話って事や。」
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「保冷剤っす。」
『…いや、その、ごめん。』
「全然いいっすよ。」
『海堂君、どう見てもランニング中だったよね。』
「もうそろそろ切り上げようとしていたので…それよりも頬は…」
『全然大丈夫だよ。ありがとう。』
と言いつつ、私は正直大丈夫ではない。
この痛みが、という訳ではない。
私の理性がだ。
まじであいつら殴りてえ。
もう我慢の限界。
今の私はもう限界突破してる状態。
そう思っていると、医務室の扉が開く。
「失礼しま…海堂か。」
「…日吉。」
「何で此処に…あなたは、」
『帝統です。日吉君だよね。』
「…はい。…その頬。」
「…帝統先輩。誰に、やられたんすか。」
まあ、咄嗟についた嘘だからばれるよね。
あの時何を血迷ったか、自分でやりました言ったしな。
「あの人らしかいないだろ。」
「お前の所のマネージャーか。」
「あいつらをマネージャーだと、俺は思った事がないがな。」
「…フシュー…正直、練習の邪魔だ。…何とか出来ねぇのか。」
この合宿に来て思ったけど、1年生ってトゲトゲした子が多いね。
日吉君と海堂君があれらの事を話し始めたよ。
「…下剋上だ。跡部部長も、限界らしい。」
「このままだと、支障が出る。帝統先輩の事も…」
『私は大丈夫。それと今回の事は、言わないで欲しい。』
「！何故ですか。」
『日吉君達は練習に集中していいよ。あれらとは私、1度話してみようと思う。』
「…あれら？」
もう私としては、我慢した方だからね。
正直、前よりも今回の方が腹が立つ。
『大丈夫だよ、私は間違っと事はやった覚えないからちゃんとそれを言うだけだから。』
「「(この人実はやばいのか…？)」」
『隠しているつもりはないけど、私は短気だからもうそろそろ限界だったんだ。』
覚悟しろよクソ野郎。
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こころ(プロフ) - 面白くて非凡人シリーズ全部見てます。更新楽しみにしてます。 (2022年9月6日 3時) (
レス) @page27 id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2021年4月24日 14時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - えっ神ですか､好きです!更新応援してます!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 面白くて何回も読み返してます！帝統ちゃんと寿三郎先輩の絡み好きです。更新頑張ってください (2021年2月6日 9時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 帝統ちゃんの性格やその他もろもろ大好きです！お話しの内容も面白くて最高です！大変でしょうが、更新頑張ってください！！ (2021年1月15日 3時) (レス) id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月12日 17時
