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中間side
Aが照史の手を払い除けた時、場が凍りついた。寂しそうに払い除けられた手を見つめてその場をあとにした照史。
Aのことも気になるけど俺は照史を追った。
中間「待ってや。照史待って！」
桐山「…」
俺が止めるのも聞かずにどんどん歩くスピードが早くなる照史。
中間「待てよ！」
俺は照史の前に立って、行く手を阻んだ。
するとやっと止まってくれたけど下を向いたまま黙る照史。
中間「照史は悪くない。かと言ってAも悪くない。」
桐山「…」
中間「Aかなりパニクってたからしゃーないよ。」
そう言って俺が照史の顔を覗き込むと、照史は払われた手を見つめて震える声で喋り出した。
桐山「わかってるねん…わかってる。」
桐山「Aがパニックになってたのも分かるし、周り見えてなかったのも知ってる。」
中間「うん」
桐山「でも俺が1番悔しいのは…Aがあんなになるまで助けてあげられなかったことやねん。あのAみた…?あんな顔したの初めてや。」
そう言いながら流す大粒の涙。
手も小刻みに震えて悔しさが十分に伝わってくる。
桐山「Aのあんな顔…いや、あんな顔にさせたのは俺たちなんかな。もっとAにしてやれることってなかったんかな。｣
中間「団扇…ファンレター…嫌がらへは前もあったけど最近はひどくなったよな。」
この前Aが忘れていった一通の手紙。
中身をたまたま見てしまってかなり驚いた。
内容は酷いもので、【消えろ】【お前はいらない】【メンバーに媚び売るな】なんて内容やった。
桐山「なぁ淳太くん」
中間「ん？」
桐山「Aを守りたかった。」
俯いてそう呟く照史を俺は隣で見ていることしか出来なかった。悔しくて下唇をぎゅっと噛むことしかできひんかった。
神山「淳太！照史！」
忙しい足音と共に神ちゃんが走ってきた。
中間「今は…」
神山「そんなん言ってる場合ちゃう！」
中間「いや、でも」
神山「Aが倒れた。」
その一言を聞いた瞬間、俺の体から血の気が引いていくのが分かった。一瞬にして止まる思考回路。神ちゃんが何を言っているのか理解するのも時間がかかった。
桐山「え…？」
神山「だから、倒れたんやって。Aが！」
神ちゃんがその言葉をもう一度言った時、俺は走り出していた。
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あんず(プロフ) - つぐみさん» 第2作品目も書かせていただきましたので、べひ続編へどうぞ！ (2018年2月15日 12時) (
レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続編希望です。 (2018年2月15日 11時) (レス) id: f3677715b6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やさきみさん» ありがとうございます!続きを色々と考えている時間が私もすごく楽しいです！これからもバンバン更新していきますのでよかったら引き続き応援よろしくお願いします！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - はりぼうさん» はじめまして!お立ち寄りありがとうございます!違うジャンルを読む時にたまたま私の作品を読んでくださるなんてほんとに嬉しいです。涙まで…これからも頑張るのでよければ読み続けてください！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - いつも拝見させてもらってます！卒業発表のとき、オーラスのあとの話がすごく感動しました！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2018年2月5日 19時
