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ICU
藤川 「藍沢らしくないよな。トロント行き断るなんてな。」
白石 「そーね」
藤川「あいつ意外と救命の事心配してくれてるのかもな」
白石 「でも救命に来たのって、頭部の症例数で稼ぐためって言ってたでしょ？」
藤川 「ああ、」
白石 「それに今の救命はちゃんと機能してる。フェロー達も育ってきた」
藤川 「藍沢の目からしたらまだまだだろ。灰谷も本格復帰はしばらく無理そうだしな。」
白石 「えっ？」
藤川 「終わりましたよー！！」
白石 「･･･。どーして？さっき両角さんの現場進入だって出来てたでしょ？」
藤川 「いや、今朝のフライトでな、あいつ無線連絡出来なかったんだよ」
白石 「どーゆうこと？」
藤川 「ヘリの事故。今でも自分の無線が引がねになったと思ってる。ヘッドセット付けて喋ろうとしたらガタガタ震えだした。復帰してからもずっと症状あったらしい。」
白石 「･･･」
藤川 「PTSDだろうな･･･」
白石 「そっか･･･気づかなかった･･･」
藤川「･･･」
白石 「じゃあ無理に乗せるのは良くないよね･･･。ちょっと本人と話してくる」
藤川 「はるかもさ、俺に何かあったら不安って、最近色々あったからさ、」
白石 「そー」
藤川 「俺にフライトドクター辞めてほしそうなんだ」
白石 「･･･」
藤川 「どこまで本気かわかんないけど。」
白石 「だよね。冴島さんは田澤の事や流産の件があったから･･･」
藤川 「自分はあんな死にそうな目に遭ってるのにフライトナース続けてるくせにな。」
白石 「自分が傷つくよりも大切な人が傷つく方が辛いのよ･･･」
藤川 「･･･参ったよ笑愛されちゃってるから笑」
白石「なに？惚気話じゃない笑」
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灰谷 「精神科に行って、カウンセリングも受けてます。自分でも克服したいという気持ちはあるんです。」
白石 「うん。自分でやるべき事はやってると思う。」
灰谷 「でも、いざ現場とやり取りする時、体も口も動かなくなる。このままじゃ、また取り返しがつかないことをしてしまうかも知れません。すいません。ヘリ担当から外してください。お願いします。」
白「･･･」
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作者名：華 | 作成日時：2019年3月8日 1時
