【ONE PIECE】【CP9】君の色を

苦手な奴ってのはいるもので ページ28

ル「…あの者は、前に言っていた恩師の方で…？」

『あぁ…六式が使えるのも、能力をちゃんと操れるのも…彼のおかげだ』






報告書をセンゴク元帥に提出し、早く船に戻るため
早足で歩く

ルッチもそれに合わせて歩いてくれる





会いたくない奴がいる
ガープ中将の元にいる時、しつこく着いてきた

今でも思い出すと鳥肌が立つ









『急いで帰るぞ…絶対に顔を合わせたくない奴がいるんだ』


「へぇ、誰なのそれって」


『そりゃ勿論クザ……ン……？』


青「へぇ、俺なんだ」








横から声をかけられたと思ったら
そこには先程言った会いたくない奴がいた









青「よっ、いい女になったなぁAちゃん」

『うげぇっ、いつの間に』

ル「…この者はどうします、Aさん」







ルッチが人獣型になろうとし戦闘態勢に入る







青「ちょっと、久しぶりに会ってうげぇはないでしょ…隣のヤツもそんなカッカすんなって」

『お久しぶりですクザンさん
じゃそういう訳で、さよなら』

ク「いやどーゆー訳よ」








クザンさんが私の手を掴む

うっ……手が冷たい……これが嫌なんだこれが


5年間ここにいた頃、クザンさんはスキンシップが激しくて苦手だった



それは今もそう…

18年間会ってなかった事があんなにも幸せだったとは


今そう実感してる







青「…もう18年か…にしても育ちすぎでしょ…
なぁ、Aちゃん今夜暇？」


『暇な訳ないでしょう…これでもCP9副長官ですよ』



青「いいじゃないの、18年ぶりなんだよ？
流石に俺でも寂しいって」






クザンさんの手の力が少し強くなる









ル「その手を離せ」

『！』

青「うおっ」








ルッチが彼の手を私から離れさせる

た、助かった…凍るかと思ったぞ…
いや、それは大袈裟か







青「…殺気強すぎでしょ」

ル「彼女に手を出す者は誰だろうと許さん」









クザンさんとルッチの間に
激しく火花が飛び散る



おいおい、海軍本部の廊下のど真ん中で何やっているんだ…







『ルッチ、構うな…早く行くぞ』

ル「…はい」

青「ちぇ、2人ともケチだこと
まぁ何、うちにはいつでも来ていいから
何かあったら言いなさいよ」






クザンさんは、少し口を尖らした後
優しくそう言った


クザンさんがいい人なのは知っている
まぁそれでも苦手な事に変わりはない








『…気が向いたら、お伺いしますよ』

さり気ない→←恩師

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す