検索窓
今日:15 hit、昨日:33 hit、合計:105,649 hit

第九話 ページ10







し「不死川さん。流石にやめてください。相手は麻友さんですよ。」





蜜「しのぶちゃんの言う通りよ!麻友ちゃんが可哀想だわ!!」





胡蝶と甘露寺が不死川を止めようとするが、それが更に火をつけた。





実「うるせェ!!綺麗事言ってんじゃねェ!」





『くッ…!』





お館様の御前だというのに不死川は私に殴りかかってきた。





何とか避けるが、動きが早い。





怒り任せに攻撃をしてくるから最悪怪我をする。





『仲間内で喧嘩をするのはどうかと思うぞ不死川…っ』





実「その澄ました態度が気に食わねェんだよッ!!」





『っ…!』






体勢を崩してしまい、不死川の拳を顔面で受ける…と目を瞑った瞬間、不死川の呻き声が聞こえてきた。





『なっ…』





実「煉獄離しやがれェ!!」





杏「女に手を出すのは感心しないぞ不死川!!」





拳が当たる直前で、煉獄が不死川の腕を捻りあげていたようだ。





何故…?煉獄も反対意見を持っている筈なのに…





呆然とその光景を眺めていると、お館様の声がかかった。





産「やめなさい二人共。実弥の言い分も分かるよ。でもね、根拠もなしに否定から入ってはいけない。君が血を見せた時、あの子は襲ってこなかった。これが全てなんだよ。」





流石の不死川もお館様に言われては反論が出来ないようで、悔しそうに返事をしていた。





産「麻友。」





『っ…!はい』





産「怪我はないかい?」





『え…あ、ありません…』





産「なら良かった。では、これで会議は終了する。各自屋敷へ戻るように。」





お館様が屋敷の奥へと消えるのを頭を垂れて見送る。





まさか、心配をして下さるとは…





杏「大丈夫か?」





『煉獄…』





座り込む私にそっと手を差し出して立ち上がらせる。





『…さっきは助かった』





杏「気にするな!麻友に怪我がなくて良かった」





またそういうことを…





小恥ずかしくなって目を逸らすと、不死川がいた。





『不死川』





苛立たしそうに肩を回す不死川に近づいて、頭を下げる。





実「んだよォ…」





『悪かったな。別に、鬼殺隊を裏切った訳では無いんだ。ただ…私も弟がいるから彼の気持ちが分か「んな事分かってる。」え?』





実「お前がそーゆー奴ってこと分かってたのにあんなことしちまった。俺も悪かったなァ…」





なんて私の頭を軽く撫でる。





『いや…気にするな』




何とかこの場は収まったが、私も言動を改めなければならないと実感したのだった。

第十話→←第八話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
230人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。