第四十五話 ページ49
＊
杏「麻友から誘ってくるなんて珍しいな！！」
『そ、そうだな…そう言われれば…』
色々考えた結果、一日一日を大切にしていこうという事にいきついた私は、すぐに行動に移した。
煉獄と私の任務が無い今日、私の屋敷で晩酌でもしないかと誘ったのだ。
それはそれは嬉しそうに頷いてくれた。
煉獄が屋敷に来るまでの間に、急いで晩の買い出し、調理、屋敷の掃除をした。
一人で暮らしていると、衣食住に困らないだけの事しかしなくなるので、凝った料理は久しぶりに作った。
いつも高く結っている髪も今日は下ろして、隊服ではなく寝間着と楽な服装で。
少しは…女らしく見えるだろうか。
『何を今更…、女らしいのは胡蝶たちだけで十分じゃないか…』
幼い頃から父上には女らしさを捨てろと育てられてきた。
母上は嫌がっていたが…厳格な家筋だから仕方ないのも分かる。
胡蝶達を見ていると、口調も見た目も、もう少し女らしくしてみたかったと時々思ってしまう。
今更無駄なことなんだがな。
支度を終え、空を見上げればそろそろ煉獄が来る頃になっていた。
もてなすというのは中々忙しいものなんだなと思い知らされた。
そして…
杏「邪魔するぞ！！」
『…！よく来たな』
当たり前のように勝手に入ってくる煉獄。
まぁ、煉獄だから許しているのだが…
杏「む！？その格好は…ッ…」
ただでさえギョロついている目を更に丸くさせ、私を下から上へと目を動かす煉獄。
『へ、変…か…やはり…』
突然私のような奴が女らしくしたんだ。気持ち悪がられてしまったかもしれない。
そう思うと、少しだけ悲しくなって俯いてしまった。
でも煉獄は私とは裏腹に、
杏「変なわけないだろう？可憐すぎて少し驚いてしまっただけだ。いつもそうしていれば良いのに。」
ニコニコと笑いながら私の頭を撫でている。
「結っていないのも撫でやすくて良いな！！」なんて言いながら。
そう言う煉獄も隊服ではなく着流しを着ていて、いつもより格好良いというか…色気がある、というか…
ッ…何を考えているんだか…ふしだらな…
『ッあ、上がってくれ！料理は出来ているから』
杏「麻友の手料理か！！それは楽しみだな！」
『き、期待はするな…///』
まるで夫婦のような会話をしながら私と煉獄は屋敷へと入っていった。
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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (
レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです！話のテンポも良くてワクワクしながら読みました！更新ファイトです！ (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年9月29日 1時
