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第三十七話 ページ39







『悪いな冨岡。』





義「気にするな。」





他の柱たちは任務に向かっており、暇なのが冨岡しかいなかった。





店を見て回るのも良いが、それだと喜怒川に遭遇しそうだったので冨岡の屋敷に。





「『…』」





そもそも私も冨岡もお互いに話題を振るような性格をしておらず、このような状況になってしまう。





邪魔をしている身だ、何かしら話題を…





かと言って、冨岡に話すようなこともない。





冨岡の反応はたかが知れてる。





さて、どうしたものか…





義「…何か、あったのか」





『…!え?』





初めて冨岡から話題を振られた気がする。





冨岡も一応話す気はあるのか…





義「俺の元に来る時は、大体何かあった時だろう。いつもは煉獄や不死川と居る。」





俺は嫌われていない。と聞こえた気がしたがそれは聞かなかったことにしておこう。





しかし…冨岡は話さない分よく周りを見ている。





そう言われれば確かになにかあった時だけ、冨岡を頼っている気がする。





冨岡だけに限ったことではないがな。





『…少々面倒な事が起こっているだけだ。煉獄が…任務から戻って…こないから…冨岡しか、頼れる相手がいない。』





冨「…そうか。」





どこか嬉しそうだ。





冨岡がこれで満足するなら良かった。





冨「…何者。」





『…ッ…!』





突然冨岡が私を背に隠し、刀に手をかける。





静かにただジッと門の外を睨んでいる。





義「…逃げたか。突然すまなかった。…麻友?」






『…ッ…は、はは…ッ…ここまで、とは…』





喜怒川だ。追ってくるなと指示を出したのに、私と冨岡の後をつけていたのか。





義「…大丈夫か?」






『あ、あぁ…大丈夫、だ…』





しかし、証拠がない。





あいつが上手い具合に尻尾を出さないから、問いただすにも問いただせない。





…このままここにいては冨岡にまで迷惑をかけるかもしれない。





でも、





『…冨岡』





義「…?」





『もし、雨小宵が3回鳴いた時は…』





義「鳴いたら、なんだ」





『……いや、なんでもない。今日はここで失礼する。』





冨岡を巻き込んではいけない。





私の問題だ、自分で解決しなければ





義「待て。」





『…!』





義「何を言いかけたのかは分からないが、もし雨小宵が3回鳴いたらお前の元へ行く。」





私は頷くことも出来ず、気づいた時には冨岡の屋敷を飛び出していた。





煉獄、いつ帰ってくるんだ…

第三十八話 *注意→←第三十六話



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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時

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