第二十五話 ページ27
*
炭「麻友さん!!」
『!竈門か。今日お前と合同任務だったか?』
雨小宵の指示で任務先へと向かっていたところ、名前を呼ばれて振り返ればこちらにかけてくる竈門がいた。
炭「はいっ!あ、それと、紹介します!こっちが我「我妻善逸ですぅぅっ♡美人すぎるでしょ!!」こら!善逸!!」
この黄色い頭の少年は、我妻善逸というのか。
ふむ…こいつは女好きと見た。
炭「すみません…」
『いや、構わんよ。』
善「麻友さぁぁんっ♡」
『あまり私に近づかない方が良いぞ。男に敏感過ぎる番犬がいるからな。』
誰とは言わん。
炭「はぁぁ……えと、こっちが嘴平伊之助です」
伊「はーっはっはっは!!お前も伊之助様の子分にしてやろう!!」
『遠慮しておこう。』
これまた癖の強い…
これが栗花落の同期か。
任務に連れて行って大丈夫なのだろうか。
『…いや、まぁ良い。さっさと行くぞ』
これが身体の傷が癒えてから初めての任務。
流石の上弦も、そんな頻繁には現れないはずだ。
今日は雨も降っていない。
難なく終わりそうだな。
***
『っ我妻!!お前そんな木の上で何をしてるんだ!!』
善「だってぇぇぇ!!怖いんだよおおおおお!!」
まさか任務先で鬼以外で手こずる日が来るとは思ってもいなかった。
我妻は極度の怖がりで、鬼を目の前にすると逃げてしまう。
そして、嘴平の方は…
伊「俺が全員倒してやる!!!」
我妻とは相反する程に好戦的でこれまた困る。
炭「水の呼吸_壱ノ型 水面斬り!!」
それに比べて竈門は真面目に討伐をしてくれるから助かるな…。
部下には是非竈門を採用したい。他の二人は無理だ。
善「うわぁぁぁ!!!来るなぁァァ!!気持ち悪ぅぅぅ!!」
『チッ…まったく…!雨の呼吸_壱ノ型 細雨』
我妻に迫っていた鬼の頸を落とすと、フッと意識を飛ばす我妻。
『な…っ…!?』
この状況で意識を失うなんて鬼殺隊に向いていない…!
私は木の上から落ちる我妻の元へ駆け出していた。が、
気絶している筈の我妻の手が動き、日輪刀に手をかけた。
『…なんだ…?』
その場に立ちどまり、我妻を見る。
バチバチッと電光が我妻を纏い、そして…
善「雷の呼吸_壱ノ型 霹靂一閃 」
『…っ……!』
目にも留まらぬ速さで鬼を斬っていく姿は、まるで電光石火のようだった。
なるほど、な。
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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時