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第十七話 ページ18







し「おめでとうございます麻友さん」





『…?何の事だ』





私の状態を見ながら胡蝶は言う。





胡蝶を連れてきた煉獄は任務があるということで、先程向かってしまった。





それにしても、おめでとうとはなんだ。





し「あらあら、照れなくても良いんですよ?」





『さっきから何の話だ。照れるも何も…別にめでたいことなどない。私はさっきまで眠っていたんだぞ』





私の包帯を巻く手を止めて、胡蝶は首を傾げた。





し「煉獄さんと、恋仲になったんですよね?」





『……は?』





煉獄と恋仲?





恋仲!?!?





『な、何の話だそれは!?///私と煉獄は何もないぞ!?///誰からそんな嘘を聞いたんだ!!///』





し「煉獄さんですよ」





『なっ、!煉獄だと!?』





何故煉獄がそんなことを…





私は恋仲になったつもりなどないのだが…





いや、しかし、あの煉獄が嘘を広めるとは思えない。





馬鹿正直に生きているような男だ。





一体どこでそんな勘違いを…?





し「どうしてこんな手違いが起こってるのかは謎ですけど、煉獄さん、とても嬉しそうでしたよ」





『嬉しそうだったのか…///』





恋仲…いつかはなれたらとは思っていたが…





もし、私の煉獄に何かあったら…と考えると恋仲になるのは躊躇われる。





私は負を呼んでしまうから、





『…煉獄にはっきり言わなければな。』





し「何をです?」





『恋仲にはなれないと。』





し「何故…?ずっと煉獄さんのこと好きだったじゃないですか…」





『志雨を失った今…次に失うのはきっと煉獄だ。それだけは避けたい。となると、親しい間柄にはならない方が良いんだ。』





し「そんなこと…『胡蝶、分かってくれ』…麻友さん…」





恋仲になることを一番望んでいたのは私だ。





煉獄と恋仲になって、鬼のいない世の中になったら…夫婦になって…幸せに…





そんなことを、昔は妄想していたんだ。






私の周りの人間が次々と死ぬまでは。






『…こんなこと言ってしまったら、嫌われてしまうな。あいつに。』






窓の外に視線を移し、涙を流した。






し「煉獄さんはそんな人じゃありませんよ。大丈夫です。」





だと良いが…





善は急げだ。





私は雨小宵を呼んで、煉獄に連絡を頼んだ。





私の手から煉獄の元へと飛んでいく雨小宵を見送り、私はベッドに身体を預ける。





『少し寝る。』





し「ゆっくりお休み下さい」





私は目を閉じ、煉獄が来るまで眠ることにした。

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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時

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