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第十一話 ページ12







『……』





猗「…!その羽織…お前もしかして」





日輪刀に手をかけ、上弦の参の前に出た私。





私の姿を見て目を丸くさせていたが、直ぐに口元に弧を描いた。





『…貴様はここで私が斬る。父上の無念を私が晴らす!!!』





猗「そうか、そうか!!あの時の柱の娘か!!面白い…彼奴も強かった…鬼になるべき男だった。しかし…死んだ。俺に負けた…お前はどうなんだろうな」





怒りで呼吸が乱れる。





こんな所で宿敵に会えるとは思ってもみなかった。





あの父上が討たれてしまったのだ。生半可な気持ちで勝てる相手ではない。





『黙れッ!!!雨の呼吸_肆ノ型 暴れ梅雨ッ!!!』





初めから全力で行くしかない!!





上弦の参が瞬きをした瞬間に私から攻撃を仕掛ける。





猗「ッ…!速いッ…」





暴れ梅雨で両腕を断つ。





再生する前に次へ次へと攻撃を仕掛ける。





猗「素晴らしい!流石は彼奴の娘だ!!お前、名はなんという!!」





『ッはッ…はぁッ…私は、ッ…私は雨辻雨将(うしょう)の娘、雨辻麻友だッ!!!雨の呼吸_玖ノ型ッ!!! 紅雨不知火ッ!!!』





これは煉獄の型を見て編み出した私独自の型。





上弦にグッと近づき、振りかざす。





しかし、既に再生された腕に止められ、頸に辿り着かなかった。





猗「ははははッ!!良い、良いぞ麻友!!!あの男よりも戦いがいがある!!鬼になろう麻友!!お前なら俺と対等に戦える!!」





『汚らわしいッ!!鬼になどなるわけないだろうッ!!!雨の呼吸_漆ノ型 驟雨の獄ッ!!』





冷静にならなければならない。





分かっているのに、もう身体が言うことを聞かない。





怒りに支配されて、目の前のコイツを倒すということしか考えられなくなってしまっている。





猗「破壊殺・乱式ッ!!」





『ガハッ!!??』





骨が折れる音がした。





何だこの強さは。何だこの速さは。





拳が見えなかった。





防げなかった。





腹から血がせり上がってきて、吐血する。





猗「このまま殺すのは惜しいのだ。俺と来い、麻友!!」





上弦から距離を取ると、腹を押え、なんとか集中して呼吸をする。





私に手を差し出すコイツが、父上にも同じことをしていたと思うと腸が煮えくり返りそうだ。





このまま向かっても返り討ちにされるのは目に見えている。





じゃあどうする、鬼気迫るこの状況で必死に頭を働かせていると、





志「姉上…っ!!」





「『!!』」





志雨ッ…!!!

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真季 - 最新楽しみにお待ちしてます。長くなってすいません汗 (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
真季 - 初めまして。お疲れ様です。最新も早くて楽しみに読み進めて来ました。夢主よ、どうか自分の気持ち正直になって煉獄さんと恋仲になって下さい…!あの鬼殺の男、怪しい匂いが漂ってますね…。彼女に手を出したその時は是非、煉獄さんの赤き炎刀で…! (2021年10月4日 7時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)
冴凪(プロフ) - とても面白いです!話のテンポも良くてワクワクしながら読みました!更新ファイトです! (2021年9月30日 22時) (レス) @page12 id: 8d3f590c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年9月29日 1時

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