同居44 ページ45
正直、死ぬかと思った事件もあったが、奇跡的に生きている私達はきっと最高のヒーローになれるんだろう。
卒業式も無事終わり、わいわいと相澤先生もオールマイトも連れた打ち上げも終わって私は先に家に帰った。
桜が舞う街に、私はまた悲しそうに家に入る。
この街から出ていくのだ。
私の就職したヒーロー事務所が、遠いところにあって、この家は祖父が預かることになった。これからも支援はしてくださるそうだ。なぜ一緒に住んではくれなかった祖父よ。
卒業したといってもこれから春休み。準備などをしていくのだとは思うが、ほとんど準備は終わっていて何もすることがない。
その時、ピンポンとインターホンが鳴る。
……誰だろう。郵便なんて頼んではいないが。
しかも今は夜の10時過ぎ。こんな時間に来る友達もいないし騒がしいやつらは二次会に行っていることだろう。
だとしたら。恐る恐るドアスコープで覗けば、見慣れていた白と赤の髪の毛。轟くんだった。
この2年の間で、私は焦凍から轟くんに。轟くんはAから佐々木に呼び方が変わっていた。
｢こんな時間にどうしたの轟くん｣
｢Aに話があるんだ｣
呼び方が、戻っていた。
嬉しいようなくすぐったいような感覚が私の中を支配して、すこし泣きそうになった。
打ち上げからまっすぐ来たのだろうか。花の付いたままの制服で、卒業証書を片手に持っている。
あとちょっとで、お別れだからか……。
｢そっか。これで会えないもんね。｣
｢……あぁ｣
｢ほんと、楽しかったよ｣
｢…あぁ｣
｢お父さんと仲直りできてよかったね｣
｢あぁ｣
｢もう、喧嘩してない？｣
｢あぁ｣
同居してた時のことの思い出を少しずつ、話した。轟くんはずっと相槌を打って聞いてくれていた。
もう会えない。そんな現実が私の涙腺を弱くして視界がぼやけた。
そっか。もうあえなくなるのなら、言っちゃってもいいんだよね。
焦凍に彼女ができたら、自慢してやるもんね。
私が最初に同居したんだよってさ。
最後くらい、満面の笑みでさ。
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海月水面(プロフ) - エンデヴァーの親バカが好きすぎるwww (2018年9月20日 12時) (
レス) id: 1c5e807086 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ものちゃんさん» ありがとうございますっ！同居したらきっと可愛い轟くんまんさいですよね！！！！ (2017年8月11日 10時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
ものちゃん - わ、わ、好きです…！私も轟くんと同居したい！！ (2017年8月11日 9時) (レス) id: 656294d554 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - あみゅうさん» 閲覧ありがとうございました！私もいやっほおおおおぁぃい！って感じです！ (2017年7月26日 8時) (レス) id: e7a720d445 (このIDを非表示/違反報告)
あみゅう - うきゃーーーーー！！！ってなりましたー！ (2017年7月25日 8時) (レス) id: 78cc264e0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年6月9日 20時
