第4話 ページ4
.
.
Your side
「入れ」
先生の言葉で教室に入る
そして適当に自己紹介をする
私の自己紹介が終わり先生が言った
「こいつはプラチナ枠だ。仲良くするんだぞ」
これも嘘。
私は首にかかっている必需品を
手に取って耳にはめた
仲良くするんだぞ なんて思ってない
しかもプラチナ枠?何それ
高校生になっても権力?格差?
そんな事を思っていたらつい
「くだらない」
口に出してしまったけど
皆の集中力はもう底を尽きていて
その言葉を誰も聞いていなかった
よかったと心の中で安心しているのもつかの間
「席は⋯」
席は学校生活を送る上でとても大切なもの
席の場所は絶対に譲れない
「私窓際の一番後ろがいいです」
だからここだけは権力を使う事にした
「え?俺の隣?なんでなんでなんで?」
“あの人”は大声で叫んでいた
うるさいなと心の中で思っていたけど
そこは無視をしておいた
でもここで感じが悪いと友達関係も悪くなって
せっかくの景色がつまらなくなるから
「よろしくね、タクト君。」と微笑みかけた
すると嬉しそうな顔で
「おう、よろしくな!A!」
なんて言うから私も気分がよくなった
そして窓の景色を楽しんだ
89人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時