第30話 ページ30
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Your side
朝、元気がなかった私に
気を使って放課後 南が
学校の近くのカフェに連れてきてくれた。
「何があったの？」
と南に聞かれたから私は全部話した。
「遊園地でみもりん達がタクトは
私に遊びで近づいてたんじゃない？って
言ってて、それで今日の朝もファンの子達に
囲まれてて、それで今日朝一人で来たんだ。」
南は話し終わった私に聞いてきた。
「それは実際タクトに聞いたの？」
そう言われて私は言葉を失った。
「タクトが言ってたところを聞いたならそう思っても仕方ないけど、タクトはそんな事一言も言ってないわけでしょ？タクトは今までAにだけ特別だったと私は思うわ。」
南は黙る事なく言った。
それに続けて私は無意識に口を動かしていた。
「でも、タクトがみもりん達にそう思わせる行動を今までしてきたから、私はまだ信じられないよ。」
そう反抗すると南はため息をつく。
「A、何もわかっていないわね。今日のバスでAに冷たい対応された時のタクトの反応見た？」
私は1人で納得する。
「まぁ⋯。」
南は続けて言う。
「好きな人にそういう対応されたからあんなに落ち込んでるんじゃないの？それでも遊びだって言える？」
南は嘘のない言葉で私に言う。
「⋯うん。わかった、信じてみるね。
ありがとう、南。」
私が南に言うと南は笑って
「大丈夫、まだタクトは部活中よ。学校にいるんじゃないかしら。」
南の言葉で私の体は勝手に動いた。
ごめん、南。
ちゃんとした感謝の気持ちも言えなくて。
でも帰ったら絶対何か返すから
今度は私が南が困ってる時助けるから
だから待ってて。
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作者名：いっけー | 作成日時：2016年8月19日 18時
