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第29話 ページ29

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Takuto side



「タクト先輩!またデートしてください!」



ファンの子にそう言われたけど、

けじめをつけないといけないと思い断った。




「ごめん、行くね。」



俺はそう言い残して走った。


俺が走る道のそこら中から黄色い声援が飛んだ。




しばらく走るともうAは

バス停についていて、俺が最後だったらしく、

皆でバスに乗った。




皆それぞれで話をしていた。

俺はAの後ろに乗っていて、

バスの座席と座席の間からひょこっと

顔を出してAに




「A〜。今日の授業なんだっけ?」




と言うと




「わかんない、エミリーに聞いて。」




と言われた。




情けないことに俺はそれだけで

テンションが下がっちゃって、

とてもじゃないけど騒げなかった。

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作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時

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