第19話 ページ19
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Your side
ガヤガヤとしている館内。
やっと私達は遊園地に来た。
これだけ人が集まっていれば
悪口や嘘も聞こえるわけで
「まじだるいー。」
「皆暇人かよ(笑)」
こういう楽しいところに
こんな事を言う人はいらない。
そう思っていたら足元がふらついた
「大丈夫?」
そう言ってタクトは肩を支えてくれた。
「大丈夫、ありがとう。」
人混みも元々得意ではなく、それに
悪口や嘘をプラスされて更に体調が悪くなった
「休んで。ジュースは南達に任せよ」
タクトは私の手首を掴み
近くのベンチに座った。
「そっか、嘘とかいっぱいあるもんね」
ベンチに座って私が黙っていると
タクトは言った
「うん、気分悪くなっちゃって。人混みも好きじゃないし」
そんなネガティブな事を言う私を見てタクトは
申し訳なさそうに“ごめんな”と言った。
「ううん、でも皆といると楽しい」
私がそう言うとタクトは笑顔になって
“そっか!辛かったら言えよ”
なんて言うから嬉しかった
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作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時