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第12話 ページ12

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Your side



タクトに結構正直に言ったけど

返ってきた言葉は“へぇ”の一言で

変な人って思われたかなと思った。




「私ね、人の嘘がわかるの」



もうどうにでもなれと思って言った。




「え?それってすげぇ!」




もっとシラケた反応が返ってくるかと思って

少し怖かったけど、タクトに言ってよかった。




「じゃあ、Aはピノキオだね!(笑)」



なんでピノキオ?と思いタクトに聞いた



すると

“あー!ピノキオは嘘をつけないのか!”



“じゃあAの前では嘘つけないから俺がピノキオじゃん!”


なんて訳の分からないことを言っていた。


そんなタクトを見ていたら自然に

笑みが零れてきて私も顔が緩んだ




そんな私を見てタクトは



「あ、笑った!」



なんて嬉しそうに言ってくるから

恥ずかしくてまた顔に力を入れて




「笑ってない」



「笑った!」



「笑ってない」





このくだらないやり取りがしばらく続いた

でもこのくだらないやり取りが凄い楽しかった





タクトの言う言葉は嘘がない


“こんなに素直な人がいるんだ”





“タクトの事もっと知りたい”





心の底からそう願った

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作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時

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