plus one 【警察学校時代】

色男と色女(後) ページ7

松田「……ﾁｯ、注意すべきは身近な奴らだけだと思ってたんだがな…」




萩原「まさかのダークホース……
こんなの予想出来ねぇだろ」




景光「……クーリングオフっていつまでだっけか？」←






A「？」






Aはぶつぶつと呟く三人を不思議そうに見ていると、伊達が話しかけてきた






伊達「それなら、Aはあの男と付き合うのか？」






伊達の質問に三人は同時に勢い良く顔を上げる






A「……は？ 男… って、誰？」






萩原「誰って、昼に一緒にいた男だろ？」





A「一緒にって…… いつも一緒にいるのは萩原達だけど」





松田「昼に一人の所を狙って 話しかけられてただろ」





A「『狙って』って、言い方……」





景光「前田班の桐谷だっけ？
柔道が強くて、県大会も優勝したって言う」




A「な… 景光 友達でもないのに よく知ってるね……」







三人の勢いに気圧されながらAはしどろもどろに降谷の方を見た







降谷「その男の用があったのは俺だ」




萩原「は？」




降谷「先週、柔術の訓練でちょっとな

そのリベンジを申し込まれたんだ」





A「ｱﾀｼは降谷に伝えてくれって頼まれたの」





松田「なら、降谷が話しかけられた女は……」





降谷「彼女は班長会議で顔見知りでな
Aに話があるからって伝言を頼まれた」





景光「Aは何て言われたんだ？」





A「や、その…… 『ファンです』って」





萩原「oh……」





景光「ん？ゼロ、頬に絆創膏なんて貼ってたか？」




降谷「あぁ、これは組合中に顔を擦ってな

大したことないって言ってるのに、『傷が残ったら大変だ』って聞かなくてな… 結局組合いも途中で止めてしまったよ」






やれやれと困った笑い顔の降谷と
気まずそうにひきつった笑いを浮かべるA






萩原「おいおい……」



松田「お前らって…」






伊達「ハハハハ！

降谷にA、
お前達は本当に "色女"と"色男"だな！」

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