学校祭 (2,5) ページ24
田口「アリスがシロウサギの入った木の根の分け目を覗きこむと、そのまま穴へと落っこちてしまいました」
田口のナレーションに合わせて、 演劇と関係ない場面が影絵の形でテンポ良く進んでいく
田口「しゃべるイモムシに別れを告げると、アリスは暗い森の中に入っていきました…」
そう言い終わると、舞台の照明がゆっくりと落ちていく
萩原「さぁ〜てと、いっちょやりますか」
チシャ猫の姿をした萩原を三人はじっと見つめた
松田「……まぁ、景光の後じゃ仕方ねぇよな」
景光「そうか?結構合ってると思うぞ
俺の次に」
降谷「あぁ、ヒロの次に」
萩原「中途半端に貶すの止めてくんねぇ!?」
萩原がツッコむと、その背中からアリスの格好をしたAがひょこりと姿を見せた
A「お!
萩原、結構似合ってんじゃん」
萩原「だろだろ〜?」
A「景光の次に」
萩原「おい」
ケラケラと笑うA
すると
急に何か思い出すように何処かへ行き、
すぐさま戻って萩原の前に立った
A「萩原、ちょっとしゃがんで?」
萩原「おう?」
言われた通りに萩原は腰を屈めると、Aは抱き締めるように手を回す
突然の事に息を止めながら三人に視線を向ける萩原
三人の不満気な表情にこれが夢ではないと確信すると、「よし!」と言うかけ声と共にAが離れ、首には真っ黒なリボンが結ばれていた
萩原「これ……」
A「チシャ猫って確か 飼い猫だよね
だから首輪的な?」
萩原「ッ…… ありがとな」
緩みそうになる顔を咄嗟に背けて、萩原はスタスタと舞台へと向かっていった
降谷「A」
A「ん?」
降谷「さっきのリボンって」
A「んー、そこに置いてあった」
そう言ってAも萩原の後を追って舞台へと向かうと、それとすれ違いに柔道の鬼教官が姿を現した
教官「おい、ここに置いてた俺の黒帯見なかったか?」
景光「えっと、あー…… いえ…」
教官「そうか
ったく、どこのどいつが持ってったんだ……」
不機嫌にブツブツと言いながら姿を消す教官
景光「さっき萩原の事羨ましいって思ったけど、五秒しか続かなかった」
松田「俺、三秒」
降谷「本人は喜んでるんだ
そっとしておいてやろう」
そう言うと、三人はニヤニヤとしている萩原に静かに合掌するのだった…
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和美/美香 - ピスピスさん» 本当ですか!私絶対買います!その時名前教えて下さいね!続編楽しみです! ひ、ひーくん!研君早く! (2019年8月18日 13時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ピスピス(プロフ) - 和美/美香さん» 和美/美香様☆ 本当に勇気を出して小説作ってみてよかったと思います!景光「ん?いいぜ。ほら (手)」萩原「あ!!ずりぃ、俺も行く」 (2019年8月18日 12時) (レス) id: f40ecb7ebb (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - ピスピスさん» ありがとうございます、私も同じです! え!?!え、そんな(泣)研君、零君、そんな事言わないで。陣君所に行きたいからひーくん一緒に来て。陣君心配だからお願いします。 (2019年8月15日 20時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ピスピス(プロフ) - 和美/美香さん» 和美/美香様☆ 更新もコメントを読む楽しさから頑張れます!降谷「松田は置いてきた」萩原「墓地に?」景光「こ〜ら、和美/美香さんがまた心配するだろ?」降谷「道場に」萩原「ほら、やっぱり」景光「……ハハッ(苦笑」 (2019年8月15日 16時) (レス) id: f40ecb7ebb (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - ピスピスさん» 良かった、私も嬉しいです。いえいえどういたしまして♪ どういたしまして研君。うん!零君!陣君いない。え!研君それはダメだよ。零君、陣君は何処?(泣) (2019年8月12日 7時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴすぴす | 作成日時:2019年7月2日 2時