plus one 【警察学校時代】

学校祭 (0) ページ21

A「うぅ…… 緊張してきた…」




伊達「大丈夫か？」




A「台詞間違えたらどうしよう……」




伊達「ﾊﾊｯ、まぁ台本通りにはならないだろ！」




A「ならないの!?」






伊達とAが台本を持ちながら騒ぐ中、舞台の端で萩原、松田、景光、降谷は集まってこそこそと話していた





萩原「いいか？ 勝負は正々堂々とだぜ？」




松田「学校祭 打ち上げパーティー」




景光「この演劇で会場を沸かせた奴がパーティーでAをエスコートするって事だな」




降谷「何で俺も……」




松田「別に降りてもよいんだぜ？」




萩原「ライバルは少ないに越したことないしな」




降谷「……」




景光「い、いいじゃないか！

ゼロも勝負は好きだろ？ゼロが勝ったらエスコート役は俺に譲ってくれても良いからさ」




萩原「あ！それズルいぞ!!」




松田「セコいぞ、景光」





ニッと笑って逃げる景光を萩原と松田は追いかける


そんな光景を降谷はじっと見ていると、突然 背中に小さな衝撃が走った






A「降〜谷！」




降谷「A」




A「ボーッとしてどうしたの？

まさか降谷も緊張？」




降谷「いや……」






説明しにくそうに降谷は頭をかきながら視線を外すと、Aはじっと見つめた後 その胸ぐらを力強く引いた






A「よっ!!」




《 ゴ ン ッｯ 》



A「〜ｯ!!」

降谷「ｯ!」





鈍い音の後にAと降谷は互いに額を押さえた





降谷「ｯ…… A、何を…」




A「や、緊張してる者同士

ぶつければ緊張が吹っ飛ぶかなぁと……」





そう言ってヘラｯと笑うA



そんなAにつられたのか降谷もフッと笑うと、通りすぎ様にAの頭をポンっと叩いた






降谷「台詞

緊張と一緒にとんでないと良いな？」






A「へ？


……ア" !?」







そんな二人を遠目から見る六つの瞳




萩原「降谷を焚き付けたの誰だよ……」



松田「バカな姫さんだろ」



景光「はぁ〜、こりゃ頑張らなきゃなぁ」

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