ハイスペックはお断り２【名探偵コナン】

57 ページ10

.


『コナンくん』


「どうしたのAさん」


『お手洗いの場所って知ってる？』


「…うん！こっちだよ！着いてきて！」


オレンジジュースを片手にパーティが始まるのを待つ彼を見つけた


『あ、待って』


「うわっ！」


抱っこも忘れずに。私は１つ扉を出る


「何かあったのか？」


『ちょっと聞いてくれる？』


顔が近くなった分小声で話していても周りには気づかれない


私は先程の事を彼に伝えた









「じゃあ、この船で何かが起こるってことか！」


『ええ。キッドだけじゃないのよ。あの首飾りを狙うのは』


「では、その事を僕に内緒にされるおつもりですか？」


ビクッ！


肩が跳ねて彼を落としそうになった



「ドリンクですよ。彼を降ろして差し上げたらどうですか？」


『あ、ありがとうございます』


「じゃ、じゃあ僕戻るね！Aさん安室さんにもちゃんと説明しておいてよ！」


逃げたな





「やはり先程の男性はキッドでしたか」


『ははっ…そうですね』


「彼には話すのに僕には内緒なんですね？」


『…』


「僕は頼りになりませんか？」


呟く彼の顔はとても悲しそうだった


『ちがっ！あなたの事は誰よりも頼りにしてるわ！ただ、キッドのことは彼の方が詳しいかと思って…』


ごめんなさい


彼は私の頭を撫でた


「別に怒ってませんよ」


ただのヤキモチです


なんて言っているが頭を撫でたと思われた手は私の頭に食い込んでいます




.

58→←56

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す