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「大きくなったわね」
久しぶりに会うお母さんはいつも綺麗だった面影もなく、痩せ細りボロボロだった
『零を離して』
零の髪を持って銃を突き付けていた
「やは…り……母親か…」
「まだ喋れるのね」
お母さんは零の腹部を目掛けて撃った
『やめて!』
零は気を失ったが溢れ出る血が痛々しい
「この子あなたの好きな零くんよね?初めは気づかなかったわぁ。こんなに大きくなってるんですもの」
でもね、ある日見たのあなたと居た彼を
『私を監視してたの』
「監視なんて言わないで?子供を見守るのは親の義務よ」
でももう家族ごっこも終わりよ
そう言って零を私の方に投げた
『零!零!しっかりして!』
私は着ていた上着を傷口に当て圧迫した
「へぇ。ちゃんとDoctorになったのね」
『知ってるくせに』
「でも無駄よ。彼は死ぬ。あなたもね」
『じゃあ死ぬ前に聞かせてくれる?どうしてお父さんを殺したの』
「…」
お母さんの顔が曇った
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「あの人宮野エレーナのことが好きだったのよ」
何を言ってるの?
『意味がわからない』
「あなたも知ってるでしょ?あの夫婦がいなくなって彼必至に探していたでしょ?」
『それはお父さんが警察官だから!』
「違うわ!あの人はエレーナが好きだったのよ!それでも私はあなたと孝一さんを守るために耐えたの。でも我慢の限界がきたとき組織に誘われたのよ」
そして孝一さんを事故に見せかけて殺して私は組織に入った
「でも組織に入っても私はセカンド!二番目よ!エレーナが一番で私が二番!あの女にいつも勝てない!私はいつも二番よ!」
お母さんの顔は酷く歪んでいた
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noa(プロフ) - 鈴蘭さん» 温かいコメントありがとうございます!憧れなんて嬉しいです!語彙力皆無過ぎていつも調べながら書いてますwまた更新するかもしれないのでよろしくお願いします(^^) (2019年3月17日 16時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 蓮-Ren-さん» 温かいお言葉ありがとうございます!また更新するかもしれないのでよろしくお願いします(^^) (2019年3月17日 15時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても素敵なお話で家族というテーマが本当にお上手に表現されていると感じました。私も夢書きなので、とても憧れています。 (2019年3月16日 18時) (レス) id: 70c518a327 (このIDを非表示/違反報告)
蓮-Ren-(プロフ) - 完結おめでとうございます。陰ながら読んでいたのですが、とても心に刺さるお話でした。とても面白かったです。 (2019年3月16日 18時) (レス) id: d8f19c7143 (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 明里香さん» たびたび申し訳ありません。こちらの確認ミスです。指摘ありがとうございました! (2019年3月10日 15時) (レス) id: ce90e029ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:noa | 作成日時:2019年3月1日 21時