ハイスペックはお断り２【名探偵コナン】

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『明美ちゃん』


「Aちゃん！もう学校来ても大丈夫なの？」


正直嫌われてると思っていたのに私の心配をしてくれた


『嫌いなんて言ってごめんなさい』


「…もしAちゃんが私のこと本当に嫌いになっても、私は友達だと思ってるから嫌いになんてならないよ？」



『っ！』



友達
明美のその言葉がどれだけ嬉しかったか



「だから！もう謝らないで？また一緒にお話しよう？」


『うん！ありがとう！』









「お姉ちゃんらしいわね」


『明美は真っ直ぐだったわ。嫌になるくらいどこまでもどこまでも』


明美はずっと私の憧れ
でもそれは長くは続かなかった



『ある日病院は閉鎖したわ』


明美のお父さん、お母さん、そして明美三人共居なくなってしまった



『お母さんに聞いても何も教えてくれなかった』


だから警察官である父が捜査に乗り出したの。一人で



『夜逃げの可能性もあったから警察自体は動かなかったみたい。そしてお父さんはたぶん組織に近づいたのね。殺されたわ』


事故で処理されたけどね


『そしてお母さんも私の前から消えた』


お父さんのお葬式が終わった夜にお母さんは消えて私はひとりぼっちになった




一人になって友達もいなくなって泣いていた私を救ってくれたのは零だった
私を毎日笑わせてくれたり、零と景光と電車に乗って遠いところにも行った
いつも私の側二人はいたの



『私は近くの親戚の家に初めは引き取られてたんだけどね、お父さんの保険金や遺産が沢山あったの。その金欲しさに私に近づいている親戚が多かったもあって私はアメリカに逃げた』



ちゃんと零や景光は分かってくれた


『私も強くなりたかったから』



そう言って私はコーヒーに口をつけた








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