▼お祭りへのお誘い…《57》 ページ8
07.26 Sat
菅原said
一学期が終わり、夏休みがきた。
合宿は第二土曜日から一週間らしい。
そして今日から鹿丸が正式にマネージャーだ。
今日も当然部活があるわけで彼女は暑さと仕事で大変そうだった。
菅原)また貧血になるなよー？
貴方)あ！菅原さん！おはようございます。なりませんよ、たぶん。
菅原)たぶん？(笑)
貴方)間違えた、絶対大丈夫です(笑)
うん、よし。と笑う。本当に真面目なんだなと感じる
でもそんなとこが彼女らしくていいと思う。
影山)_あ！鹿丸さん！モップお願いします！床濡れました！
貴方)あ、はい！持ってきます！
そういって鹿丸は行ってしまった。
最初にあったときとか、部員を紹介したときとか人見知りな彼女はあまり話さない。
でも、この人たち、あるいはこの人なら大丈夫。だと気を許した相手には気兼ねなく話すんだと最近思った。
その時、自分は別にただの友達なんだと改めて感じる
菅原)…あーぁ
スポドリを飲んでそんな事を思っていた。
そしてもう部活終わり___________________
今日も駅まで一緒に帰る約束をした。
そこまでしてるのに俺の好意に気づかない鹿丸もおかしいけどね。
俺は先に出て、下の方で待ってることにした。
女子の更衣室がガチャとあいて、栗色のセミロングの髪が見える。
待たせていると思っているのか階段を急いだ様子で降りてきた
貴方)…あ！菅原さん！遅れてすいません！
菅原)いいっていいって！じゃ、帰ろ？
彼女を帰ろうと促すが、
貴方)あ、あの…ま…
彼女が何か言おうとした
菅原)ま？？？
貴方)…お祭り、一緒に行って欲しいです…
あ、でも部活ですよね？結構遅くまでやってますし…と目を下に向ける
聞くとどうやら友達はほとんど男がいて、行く人がいないらしい
菅原)……いいよ、俺も行きたいし！
今、似合わない照れ笑いをしたかもしれない、
まさか鹿丸から誘ってくるとは思わなかった。
待ち合わせ場所は６時に駅、
まるでデートみたい、なんてはたから見たら思うだろう。
でも女の子の方は気付いてないんだよ？
だから決して恋人同士ではない____
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作者名：杏雨 | 作成日時：2015年4月3日 22時
