出会い ページ15
甚爾君に初めて会ったのは私が物心がついた頃
『…ゲホッゲホッ』
甚「オマエが噂の『煌眼』のお嬢か」
『…誰……？』
生まれつき体が弱くて部屋からあまり出してもらえなかった私は、初めて家族や世話係以外と話した
その人は…私に色んなものを見せてくれた
甚「これが手玉」
『色んなのがあるんだね…！おにーさんはどうして私のところに来てくれるの？？』
甚「あ？…暇つぶし。オマエは弱っちいからな、別に俺に牙向くようなこともねぇだろ」
『？？』
甚「こっちの話だ、気にすんな。…明日はその辺から本でも持ってきてやるよ」
『！うん…！！あ、おにーさん！名前教えて！！』
甚「…また、な」
彼はいつからが来なくなった
それが少し寂しくて…何日も待ったなぁ
ある日、私は珍しく外に散歩に出た
「お嬢様、あまりご無理はなさらず」
『大丈夫だよ。……あ』
甚「！」
『おにーさ』
「A様、こちらへ」
『！ま、待って！！あの人と私お話したくて』
「…どこで、お知り合いになられたのですか」
当主である直毘人の娘であり、術式にも恵まれた私は彼には近づいてはいけなかったらしい
世話係が言うには、｢術式を持たない落ちこぼれ｣
…いや、さすがにもう少し丁寧な言い方だったっけ。昔のことだから忘れちゃった
名前は禪院甚爾。同じ禪院家だった
…本人から、聞きたかったな
同じ家系でここまでの差がある。なぜ？
私は体が弱いのに…術式を持つだけでここまで優遇される
良く、分からない
『とーじくん』
甚「！？オマエ、何してんだ。聞いただろ、俺のことは」
『聞いた！けど…私はとーじくんが好きだもん！』
甚「…変な奴だな」
『えへへ、仲良くしてくれる？？』
甚「オマエのが特別なんだから普通俺なんかにそんなこと頼みやしねぇんだよ。……まぁ、そうだな。オマエがこの家の奴らみたいにならなかったら、な」
…優しい、お兄さんだった
……私は…
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きゃらめる(プロフ) - プスメラさん» そうです！ありがとうございます、頑張ります (2021年3月9日 19時) (
レス) id: 07e5b9cea6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？続き頑張って下さい。 (2021年3月9日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 恋さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！！頑張ります…！ (2021年3月5日 21時) (レス) id: 07e5b9cea6 (このIDを非表示/違反報告)
恋 - やばい！ストーリーが好きすぎます！！これからも応援してるので更新頑張ってくださいっっ！！ (2021年3月5日 21時) (レス) id: de35f0a021 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 緑の白猫さん» コメント嬉しすぎますありがとうございます！！頑張ります…！ (2021年3月2日 22時) (レス) id: 07e5b9cea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃらめる | 作成日時：2021年3月2日 18時
