神宗一郎と新人マネージャー�� ページ9
『次２５０本目です！！』
Aがそう言って神に手際よくボールをパスした。
そのボールを、神は機械のようにまた乱れぬフォームで綺麗に打つ。ふんわりと弧を描いたボールは吸い込まれるようにしてリングの中に落ちていった。
『神さんナイスシュート！！』
練習している神はともかく、外したボールを拾うために走り回るAも少し息が上がっていた。
「少し休憩しよっか。」
『はい！！』
二人が休憩するとともに、他の自主練をしていた部員たちも同じように休憩を取り始めた。
神と橘が二人隣に座って仲良く話をしているところに清田信長と牧紳一がやって来た。
『信長に…牧さん！！お疲れ様です！！』
「橘は今日も神の手伝いか？」
『はい！！』
牧の言葉に元気に笑顔で答えるAを見た信長は「神さんといい、牧さんといい…お前のその態度はまるで犬みてぇだな…」と呟いた。
『信長…その言葉聞こえてっからね？』
「本当のことを言っただけだろ。」
『少なくともアンタも牧さんや神さんの犬のようなものじゃない。牧さんにはいつも練習が終わったあとに色々教えてもらうために駆け寄ってるし、神さんには自転車に一緒に乗せてもらってるし…犬の散歩かな〜？信長クン？』
「なんだと！？うるせーな犬！！」
『犬はアンタですぅー』「黙れこの狂犬！！」『誰が狂犬よ！！』とギャーギャー言い争う後輩二人をそこにいる先輩たちは微笑ましく見守るだけだった。
神とAのシュート練習も、こういった問題児達が騒ぐ様子も、もはや海南バスケ部の日常の一部になりつつある。
「どうだ、神。助手のいるシュート練習は。」
そうやって聞いてきた牧の言葉に神は少し笑って答える。
「そうですね…。彼女、自主練の時の手際は凄くいいんです。助かってますよ。」
「自主練の時は…か…」
その言葉に牧もつられて笑ってしまった。
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三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
