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隼 Side




隼「..あのDVDを見て、俺もグループで最強のダンス、やりたいと思ったんです」



あのDVDで見たAさんのダンス

スキルももちろん、超高いんだけど
それよりもチームワークっていうか、
なんとも言えないチームの空気があって。



自分達と重ねた時、まだまだだな俺達って
派閥とか作ってなにやってたんだろうなって
急に自分が小さく感じて




メ「..自分達がパフォーマンスで何を伝えなきゃいけないのか。大切なこと忘れてました」

隼「それを思い出させてくれたのは、ジョンさんからもらったAさんのDVDだったんです」



じゃあ麗花は?ってきっとなるはず

でも、でも..



「きっと小森さんと、メンディーさんは..変えたいって思ったんだよね?」

隼「え?」

「グループを、8人でもっと大きくしていきたいって思ったんでしょ?」



不意にAさんから出てきた言葉に
溜まっていた何かが、溢れてきた



隼「..こんなつもりじゃ、なかったんです。気付いたらいつの間にか周りの空気に飲まれてて、目の前のことしか信じようとしなくって」

メ「ぼくも、です..」

隼「こんな派閥とか作るために、オーディション受けたわけじゃないのに!!EXILEさん達みたいに、愛と夢と笑顔を届けたくて..っ!」

玲「..っ」



隼「..8人でまた、笑い合いたいっす」




これは俺の、今の本音

ずっとずっと辛かった
仲良くなってく三代目さん達も羨ましくて

でも、でも麗花を守らなきゃって
信じてあげなきゃって思ったらいつのまにか亀裂が入ってて




「ごめんね、小森さん..メンディーさん」

メ「な、なんでAさんが謝るんすか!」

「GENEを壊しちゃったの..私かもしれない」

隼「ち、違います!それは..っ」




「..でもね、きっとGENEは世界で通用するアーティストになるよ!だからね、もう謝るのはやめて?夢は違うかもしれないけど一緒に、がんばってこ?」

隼「Aさ、ん..」

メ「..っ」




Aさんを悪く言ってたのは、俺たちの方なのに

目の前にいるAさんは
何も気にしてないよって言いながらニッコリ笑ってた


こんなに優しい人を、こんなに心が綺麗な人を
今まで俺達は、散々虐めてきたんだ





隼「..っ、ほんと、すみませんでした」

「応援するけど、ライバルはライバルだからね?(笑)」

隼「..は、はいっ!」





このとき思ったんだよね

俺もこんな人になろう、って




Aさんみたいな、人になろうって。







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ユキト(プロフ) - 涙なしには読めなかったです笑 (2022年8月20日 9時) (レス) @page28 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - 一気に読んでしまいました!次の更新待ってます(^o^)!! (2018年9月14日 2時) (レス) id: 87c01bb801 (このIDを非表示/違反報告)
ほっぺ(プロフ) - はじめまして!一気に読んでしまいました(^^)続きが凄い楽しみです!更新待ってます! (2018年3月11日 20時) (レス) id: 859cf3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新待ってます!! (2018年1月27日 1時) (レス) id: cb91b08a40 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 一気に読んでしまったので続きが気になります!!!!!!更新頑張ってください! (2018年1月21日 10時) (レス) id: b26efa44e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:riechun | 作成日時:2015年9月8日 23時

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