検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:512,675 hit

110 ページ14

.



健二郎 Side




健「..ちょっと、様子見てきますわ」

HI「..悪いな、健二郎」





Aが出てった部屋はしーんと静まり返って

誰1人言葉を発することはなくて





健「どこおんねん、A」




その空気に耐えきれなくなって
様子を見てくる、と部屋を出てAを探す


身内のことや、そっとしとこう


なんて思ってもやっぱりほっとけへんくて。




「..けんじ、ろ」

健「A!」



人通りの少ない廊下に着けば

そこには一点を見つめながら震えてるAがいて



「なん..で!なんで震え止まらないの?」

健「なにがあってん、A!」

「怖い、の。この写真..幸せだったのに」




震えるAの手から、写真を取って見れば

そこには笑顔で写ってるAと両親と麗花の姿




「イヤ!イヤだーっ!..っ!」

健「A!落ち着け!」

「けんじろ..っ!たすけ、て」




前にも見た、この光景

そうや、アイツがうたた寝してた時によく叫んでた




健「..絶対助けたるからな、A」

「けんじろ..っ」



抱きしめたAの身体は
心なしか前より小さくなった気がした



Aをこんな状態にさせる原因は?

麗花?それとも父親?
こいつはどんだけ、過去を背負ってるん?




隆「A!健ちゃん!」

臣「..どうした?」

剛「..A、震えてる」

EL「A!もう大丈夫だからね」

NT「いっぺん、医務室行こっか」

NK「A、歩ける?」



Aを抱きしめる俺の周りには
いつの間にかメンバー全員集まっていて

みんなが心配そうな目でAを見つめてる




「..迷惑かけて、ごめんね」



隆「なに言ってんだよ、迷惑なんて思ってねぇから!」

EL「そうだよ!もっと俺たちに頼って!」

「..うん」




うん、というと小さく微笑んだA




ただ俺らは、そんなAに

もっと頼って、大丈夫やからって言葉しか言えへんかった







.

111→←109



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (607 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2287人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユキト(プロフ) - 涙なしには読めなかったです笑 (2022年8月20日 9時) (レス) @page28 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - 一気に読んでしまいました!次の更新待ってます(^o^)!! (2018年9月14日 2時) (レス) id: 87c01bb801 (このIDを非表示/違反報告)
ほっぺ(プロフ) - はじめまして!一気に読んでしまいました(^^)続きが凄い楽しみです!更新待ってます! (2018年3月11日 20時) (レス) id: 859cf3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新待ってます!! (2018年1月27日 1時) (レス) id: cb91b08a40 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 一気に読んでしまったので続きが気になります!!!!!!更新頑張ってください! (2018年1月21日 10時) (レス) id: b26efa44e0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:riechun | 作成日時:2015年9月8日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。