推しだけが愛してくれたら。【鬼滅の刃 宇髄天元】____ムムチー様リクエスト ページ48
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トリップした森の中で鬼に襲われそうになったところを助けてくれたのは、鬼殺隊・音柱である宇髄天元さんだった。
そして、親も頼れる人もいない、行く当てもない、と困り果てていた私たちを蝶屋敷に置いてくださるよう、手配までしてくれた。
彼がいなければ、私と愛華は既に死んでいたのだから、本当に彼には感謝してもしきれない。
「あっ、Aちゃーん!」
名前を呼ばれて振り返ると、隊服に美しい羽織を身にまとった愛華がいた。
彼女は才能があったのか、刀を握って三ヶ月で柱まで昇格し、今では隊員たちの憧れの的だ。こうやって話しかけられる私が、羨まれるくらいには。
「どうしたの?」
「あのねっ、さっき宇髄さんと一緒に任務に行ってたんだけど、すごくかっこよかったの!」
「そうなんだ。私も見たかったな」
「Aちゃんも隊士になればいいのに!」
愛華はそう言って何度も私を誘ってくれた。でも、私には彼女のような才能もなければ、戦う勇気もない。
できることといえば、怪我をした隊士の看病や、料理、洗濯くらい。最近は鍛錬のサポートもするようになったけれど、アオイちゃんたちに比べれば私なんてまだまだだ。
「私は、皆のサポートをするので精一杯だから」
「そっか……あ、私任務がまだ残ってたんだ! Aちゃん、またね!」
次の瞬間には、愛華は私の前からいなくなっていた。彼女は、あんなに足の速い子だっただろうか。努力もしたのだろうが、平和な世界で生きてきた人間がいきなりあんな風に急成長をするとは到底思えない。
____ずるい。
ここに来てから彼女が活躍するようになって、炭治郎くんたちや柱たちと関わる機会が増えて、そう思ってしまったことは一度や二度ではない。
だから、そんな考えをかき消すように、私は必死に仕事に取り組んだ。その間だけは、彼女のことを忘れることができるから。
そんな私を、宇髄さんはいつも労ってくれた。
「地味な仕事でも、そんだけ働いてたら疲れるだろう。休息は派手にとれよ」
「ありがとうございます。宇髄様も、休める時にしっかり休んでくださいね。気にかけてくださるのは嬉しいですが、無理してここに来なくても____」
彼の表情を見て、言葉の終わりを呑み込んだ。
見たこともない真剣な表情。それは、どこか怒っているようにも見えた。
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです!こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました!何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした! (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました!またの機会があれば是非よろしくお願いします! (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ!!!ありがとうございました!また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年4月25日 23時