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「私は、コラソンさんにたくさん助けられてきました。これ以上迷惑をかけるわけにはいきませんし、それに……」
____それに、このまま私が彼の側にいれば、ドフラミンゴさんに殺されるあの場面を見なくてはいけなくなる。
そのとき、私はどうなってしまうのかわからない。想像するだけで、かたかたと身体が震えるのだ。だから____。
「A、お前……何言ってるんだ?」
「……え?」
不思議そうに尋ねられ、思わず戸惑う。
「な、何言ってるって、ローくんの病気を治すために、私を置いていこうとしたんでしょう?」
「おれがお前を手放せるわけねェだろ。愛してるんだ。ローを連れ出すときは、必ずお前も連れて行く」
真剣な目で見つめられて、頰が熱くなっていく。彼の唇が近づいてくるのがわかった。
静かに目を閉じる。
____ちゅ、と軽いリップ音が鳴って、唇が離れていく。……頰だった。
目を開けると、そこには真っ赤な顔をした彼。よくある例えだが、本当に林檎のようだった。
「……コラソンさん、可愛い」
「可愛くない。お前の方がかわいいに決まってる」
こういう台詞は言えるのに、コラソンさんは未だにキス等の行動に慣れていない。そんな所も好きだから、私の胸は簡単に高鳴ってしまうのだ。
「……おれに付いてきてくれ、A。おれには、お前が必要なんだ」
「私はずっと、コラソンさんの側にいますよ。だってそこが、唯一の私の居場所ですから」
そう言えば、彼にまた強く抱きしめられる。この温もりに包まれる瞬間が、私は一番好きだ。愛おしくて、離れられなくなるほど。
でも、私をこうさせたのは彼なのだから、これからも責任を取ってもらわなくては。
嬉しそうに笑う彼につられて、私も笑みを浮かべた。
____原作を変えたい、なんて。一瞬でも思ってしまった自分の心に、蓋をして。
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです!こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました!何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした! (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました!またの機会があれば是非よろしくお願いします! (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ!!!ありがとうございました!また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年4月25日 23時