推しだけが愛してくれたら。【ワンピース カタクリ・ペロスペロー】____ムムチー様リクエスト ページ20
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あのとき、私は生きた心地がしなかった。
愛華に向けられる慈愛に満ちた優しい目と、私に向けられる好奇の目。そして、今まで向けられたことのない敵意や殺意。
かたかたと身体を震わせることしかできない自分がちっぽけで、情けなかった。
____ああ、私、死ぬんだ。
目を閉じ、震える手を握りしめ、そう覚悟した。
……でも、いつまで経っても痛みは襲ってこなかった。不思議に思い目を開けると、そこには私を守るようにして立っているカタクリ様とペロスペロー様の姿。
思わず自分の目を疑ったのは記憶に新しい。
「……どうしてあの時、助けてくれたんだろう」
与えられた部屋の中で、ぽつりと呟いた。だって、わからないんだもの。私をここに置く必要が、どこにあるのか。
「Aったら、また何か悩んでるの？」
そう言って話しかけてきたのは家具のホーミーズ。ペロスペロー様が寂しくないように、とこの部屋に置いてくださったのだ。
お菓子のホーミーズも、またか、と呆れながらも私の周りに集まって、話を聞こうとしてくれた。最初こそ会話もなかったが、今では私の側にいて話をしてくれる、この世界での数少ない友人だ。
「Aは本当にネガティブなのね。もっと自信を持っていいのに」
「それで、今度は何に悩んでるの？」
「……あのとき、カタクリ様とペロスペロー様はどうして助けてくれたんだろう、と思って」
真面目に相談するとホーミーズ達は顔を見合わせ、信じられない、という目で私を見てきた。
「え、A、貴女本気でわからないの？」
「あの家族思いのペロスペロー様とカタクリ様が、ママ達の意見を押し切ってまで、Aを庇ったのよ？」
「Aの場合、鈍感というより自分に自信がないせいで“そういう”可能性を考えないんだわ……」
はあ、と一斉にため息をつかれた。もしかして、わからないのって私だけなの？
そう思っていると、いい？ A。と、真剣な形相で詰め寄られた。
「遠回しな言い方じゃ伝わらないだろうから、はっきり言うわ。ペロスペロー様達はね、貴女を愛しているのよ」
「……え？」
周りを見渡しても、うんうんと頷くホーミーズばかり。ペロスペロー様とカタクリ様が、私を愛している？ いや、まさか、そんなのあるわけない。
考えを振り落とすようにゆっくりと首を振る。
「いくらなんでもそんな都合のいい話、あるわけ____」
私の言葉を遮るように、ノック音がした。
「A、いるか？」
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです！こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！ (2020年4月9日 11時) (
レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました！何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした！ (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！またの機会があれば是非よろしくお願いします！ (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ！！！ありがとうございました！また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン | 作成日時：2019年4月25日 23時
