推しだけが愛してくれたら。【ワンピース クラッカー】____ムムチー様リクエスト ページ16
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クラッカー様はスイート3将星の一角で、
そんなクラッカー様は、皆から愛されている愛華ではなく、何故か私を好きだと言った。
ああ、これはきっと夢なのだ、と自分の頬を抓った。
「……痛い」
夢なのに、何故か痛みがある。
おかしい。だって、ペロスペロー様やカタクリ様を筆頭に、他の兄弟達は皆愛華を狙っているのに。姉妹達だって、彼女を本当の姉や妹のように接しているのに。クラッカー様は、なぜ私を？
「おい、何をしている。自分の顔を傷つけるような真似をするな」
そう言って、頬を抓っている私の右手をそっと握る。彼はこんなにも、優しい触れ方をする人物だったのだろうか。
「だ、って……おかしいですよ。クラッカー様は」
「なっ、おれの何がおかしいと言うんだ」
「……ほ、他のご兄弟達は、みんな愛華のことが、す、好きなのに、どうしてクラッカー様は私なんですか……！」
クラッカー様の気持ちが本当なら、もちろん嬉しいに決まっている。でも、私はそれが嬉しいと同時に恐ろしい。
だって、大事な人ほど、彼女に簡単に奪われてきたから。みんな、離れていってしまうから。
だから、いっそ嫌ってくれたら、よかったのに。
「誰を好きになろうが、おれの自由だ。それに、おれはあの女の魅力がわからねェ」
そう言って、愛しいものを見る目で私を見るから、思わず自惚れそうになる。
「……ご、ごめんなさい。私、クラッカー様のお気持ちには答えられません……」
私には、何の利用価値もないんだもの。
強くもなければ、お菓子作りだって人並み程度だ。彼と私がそういう関係になることを、“ママ”が許すはずがない。
「……理由を聞いてもいいか」
弱々しい声だった。
「……わ、私には、何の利用価値もありませんし、クラッカー様のような素敵な方には、愛華みたいな素敵な子がお似合いです。私は、相応しくないんです」
彼が愛華と結ばれてくれれば、もう失う悲しみを知らずに済む。それ以上の悲しみなんて、私にはないのだから。
それに、愛華の気持ちを私は知っている。もうすでに娘同然の愛華の願いならば、ママはきっと喜んで受け入れるだろう。いずれ、彼と彼女は結ばれるのだ。
「だから、クラッカー様のお気持ちには答えられません」
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです！こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！ (2020年4月9日 11時) (
レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました！何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした！ (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！またの機会があれば是非よろしくお願いします！ (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ！！！ありがとうございました！また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン | 作成日時：2019年4月25日 23時
