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「えっ?」

驚いた様子だったが、愛華は嬉しそうな声でそう言った。

「グラララ……! お前が一丁前に娘を勧誘するとはな……おれ達と戦争でも起こす気か? 大事な娘を簡単に渡す家族がどこにいる」

白ひげさんは、シャンクスさんを睨みつけるようにしてそう言った。彼の言う娘に私は含まれているのか気になったが、例え彼にそう思われていても、船員は違うだろう。
私は愛華と違って、全員に認められてはいないのだから。そう思うと虚しくなった。急に此処にいることが恥ずかしくなって、思わず下を向く。
そのせいで、シャンクスさんがじっと此方を見ていることに、私は気付かなかった。

「……お前、名前は?」
「あ、わ、私は愛華っていいま____」
「悪いが、お嬢さんに聞いてるんじゃない。俺はその隣のお嬢さんに聞いてるんだ」

え? そう思いながら顔をゆっくり上げると、真っ直ぐな瞳と目が合った。

「もう一度聞く。お前の名前は?」
「……A、ですけど」
「Aだな! お前、ウチに入らないか?」

そう言われて、声にならない声が唇から漏れる。今、彼は何と言った?

「あ、あの……」
「えー! Aちゃんいいなー! 私もシャンクスの仲間になってみたいっ!」

戸惑っている私の言葉を遮るように、彼女は羨ましがった。
すると、シャンクスさんが白ひげさんに向き直る。

「“白ひげ”……大事な娘を渡したくない気持ちはわかるが、娘の幸せを思うなら、わかるだろう」
「……フフ……グラララララ! ハナタレボーズが言うようになったな。……A、おめェはどうしたい?」
「え?」

急に話を振られても、どう答えたらいいのかわからない。そんな私を助けるように、白ひげさんは言った。

「A、よく聞け。赤髪のガキはアホンダラだが、数ヶ月一緒に過ごしたバカ息子どもが気が付かなかった“おめェ”に気が付いた」

白ひげさんの目は、どこまでも真剣だった。

「娘に現抜かしてるバカ息子どもの“無意識”に振り回されるより、このハナッタレについて行った方がおめェは幸せになれる。だが、決めるのはA____お前自身だ」
「まあ、この話を断っても、俺ァ海賊だ。欲しいもんは力ずくで奪う。気に入った女なら、尚更な」

そう言って、シャンクスはだっはっはと笑った。

「わ、私は……」

一旦深呼吸をして、呼吸を整える。

「赤髪さんの船に、乗りたいです」

その答えに、白ひげさんも赤髪さんも、満足そうに笑った。


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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです!こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました!何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした! (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました!またの機会があれば是非よろしくお願いします! (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ!!!ありがとうございました!また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シオン | 作成日時:2019年4月25日 23時

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