信頼してるからーkyー ページ6
ky side
『え、だってキヨのこと信頼してるから大丈夫だと思ってるけど・・・違う?』
そう言った彼女の顔を見る
なんでもないことのように言ってくれる・・・そんなとこも良い
キ「違わないけど・・・」
俺の口は勝手にそう返していた
口角を少し上げる
彼女は安心したような顔をしていた
キ「もっと危機感持てよ」ボソ
俺が小声で言った言葉は届かなかったようだ
彼女は不思議そうな顔で俺を見つめていた
聞かれてなくて良かった
頭を撫でると彼女は顔を赤くした
慌ててる姿も可愛い
キ「俺以外の男の家簡単に入るなよ。二人っきりとか危ないから」
気が緩んでしまって余計なことを口に出してしまった
『なにお父さんみたいなこと言ってるの?wwってか他の人の家も普通に入るし大丈夫だよ』
彼女の言葉に一瞬頭が真っ白になる
キ「は?誰?」
つい怒ったような口調になってしまった
彼女は肩をビクつかせて声を小さくする
『えっと・・・レトさんとうっしー・・・』
キ「どういうこと?」
『レトさん家は猫ちゃんと遊ぶためによく行ってる』
言葉が出てこない
『うっしーの家は最近あまり行ってないけど、ただゲームしたりご飯食べたりしてるだけだよ』
キ「ふーん」
不思議そうな顔をする彼女に言えたのは
キ「俺以外の男の家あんまり行かないでね」
の一言だった
背を向けていても彼女が困惑しているのが伝わってくる
俺は何を言ってるんだろう
これじゃメンヘラじゃん・・・
俺はそのまま彼女が出ていくのを見ていることしかできなかった
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作者名:静輝 | 作成日時:2021年7月1日 16時