信頼してるからーkyー ページ5
キ「ああ・・・お前俺と二人だけで危ないとか思わないの?」
こっちを向いたキヨの表情はいつになく真剣だった
『ん?だってキヨは馬鹿だけど悪いやつじゃないじゃん』
キ「馬鹿は余計だ。そういうことじゃなくて、俺のこと男として怖く感じないのか?」
私は首を傾げる
『え、だってキヨのこと信頼してるから大丈夫だと思ってるけど・・・違う?』
キ「違わないけど・・・」
キヨはため息をついて顔を上げる
その顔は呆れたように笑っていた
キ「お前がそれなら良いけど」
『うん』
キ「もっと危機感持てよ」ボソ
『え?なんて言ったの?』
キ「何でもねえよ、バカ」
キヨはフッと笑って私の頭に手を置いた
そのまま優しく撫でられる
『え、ちょっ』
慌てて手を払いのける
キ「俺以外の男の家簡単に入るなよ。二人っきりとか危ないから」
キヨは突然真剣な表情になった
『なにお父さんみたいなこと言ってるの?wwってか他の人の家も普通に入るし大丈夫だよ』
キ「は?誰?」
険しい顔が目の前にあった
『えっと・・・レトさんとうっしー・・・』
雰囲気に気圧されて声が小さくなる
キ「どういうこと?」
キヨは笑顔で言う
しかし、目は笑っていない
『レトさん家は猫ちゃんと遊ぶためによく行ってる』
キ「・・・・・」
キヨは黙ったまま表情を崩さない
『うっしーの家は最近あまり行ってないけど、ただゲームしたりご飯食べたりしてるだけだよ』
キ「ふーん」
『どうしてそんなこと聞くの?』
キ「俺以外の男の家あんまり行かないでね」
それだけ言ってキヨは背を向けた
それから怒っている雰囲気を出しているキヨに耐えられなくなって、家をそそくさと出ていったのは十分後のことだった
122人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:静輝 | 作成日時:2021年7月1日 16時