31話 目覚め ページ33
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__________誰かが、私を呼んでる。
「____________ほら、こっち!早く早く!!」
__________待って、急にそんなに早く走れないよ。
どこに行くの?
「_____________________いいから!はい!手、握っててあげるね_______________
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『…………む、』
シミがついた古風な天井……ここは…そうだ、藤の花の家紋の家だ。
昨日はここに泊まって…うん、思い出してきた。
寝起きはあまり良くないほうだけど、少しづつ覚醒していく思考の中、ふと耳のあたりにかかる吐息に疑問をおぼえた。
『……?』
そう言えば昨日は結局妥協案として同じ布団の両端に寝ることになって……それで、それで…………じゃあ私の隣にいるのは……?
『……っ、か、霞柱様…』
慌てて布団から飛び退いた。
幸いなことに、まだ彼は寝息をたてている。
寝ている間にこちら側に移動したのだろうか、結構寝相がよろしくないんだな……って、いけない
昨日は夜の闇が深くて真っ暗だったけど今は朝日が射している。早く着替えないと。
『(起きる気配はないし……よし、)』
一応部屋の端っこにに移動してから寝巻きを上だけはだけさせ、黒い
物音で起こしてしまったかもとそちらを見れば、少し顔を顰めつつもまだしっかりと寝息をたてている彼の寝顔があったのでほっとした。
『…………』
彼の寝顔はなんというか、柱という肩書きにかなり見合わない。まだ幼いな、なんて思いながら、下の中衣を脚に通そうとした瞬間
『……ん、っあ……』
足を滑らせて布団の上に転倒してしまった。
幸い体を布団が受け止めてくれたのでどこも痛めてはいないのだが、これは不味いのでは……?
『(霞柱様は……あれ、いない……?)』
「ねぇ」
『!』
すかさず背後を振り向く、あの一瞬で私の後ろに回り込んだのか……すごい。
さすが霞柱。昨日も互角に手合わせしていたつもりだったけど、そもそもの素質が違うんだ。
やはり私などが柱になるなんておこがましいのだと再認識させられたけれど、当の本人は特に気にする様子もなく、微かに気だるそうな気配をさせて口を開いた。
「関心してるところ悪いけど…早く服着たら?
寝起きに半裸の君が布団に倒れてるとか状況がよくわからない上に気色悪いんだけど」
『……御意。』
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ほしいも(*^^*)(プロフ) - 設定めっちゃ自分の好みでした!(笑)更新少しずつでいいので頑張ってください〜!😁 (12月13日 16時) (レス) @page40 id: 88768a4726 (このIDを非表示/違反報告)
向汰(プロフ) - 空桜さん» そう言っていただけて嬉しいです!それに、私以外にも頑張っている方がいらっしゃるのだと思うと少し肩の力が抜ける気がします(´˘`*) 試験頑張ってください。応援しています (2019年9月23日 1時) (レス) id: 1112aaa288 (このIDを非表示/違反報告)
空桜(プロフ) - 待ってますね!私も就職試験あります。お互い頑張りましょう! (2019年9月23日 1時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
向汰(プロフ) - 何卒さん» ありがとうございます〜〜!気長にお待ちください(´˘`*) (2019年9月22日 21時) (レス) id: 1112aaa288 (このIDを非表示/違反報告)
何卒 - めっちゃ気になるところで終わってしまってウズウズしてます。笑 続き楽しみにしています! (2019年9月21日 1時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向汰 | 作成日時:2019年8月25日 1時