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第37話! ページ42

『......。』

相良「...どうした。」

『...ん?』

相良「なんか、悩みでもあんのか。」

あるけど、猛くんには言えないような悩みなんです。


猛くんが三橋さん達に復讐してしまうかもしれない、という不安。

智司さんと猛くんと遊ぶ事なんて、もう出来なくなってしまうんじゃないか、という不安。

なんか、もう、その他も色々不安が渦巻いていて、頭の中がパンクしそうになっていた。


相良「...これやるよ。」

そう言い、猛くんはテーブルの上に置いたビニール袋の中から、アイスクリームを出した。

『...いいの?』

相良「Aが元気ねぇと、こっちまで元気がなくなっちまう。いいから食え。」

猛くんのご好意に甘え、バニラ味のアイスクリームを口に入れる。

そんな私を、猛くんはやっぱり不安そうな目で見つめる。

『...大丈夫だよ。お願いだから、そんな心配そうな顔しないでよ。』

私がそう言うと、猛くんはこくりと頷いてくれた。

猛くんの事で悩んでいるはずなのに、なんだか猛くんの姿を見てると、癒されてしまう自分がいる。

多分、もう病気なんだろうな。


そんな呑気な事を考えていると、猛くんが私の横にすっと来て、肩にもたれかかって来た。

『ど、どうしたの?』

少し驚いてしまいながらもそう聞くと、猛くんはこちらを上目遣い気味で見て、こう言う。

相良「なんか、よく分かんねぇけど、Aの近くに居たくなって。」

上目遣い気味でそんな事言われたら、もう心臓は飛び出るほどドクドク言ってしまう。

猛くんが復讐なんてする訳ない、と、どこか呑気に思ってしまう自分がいた。

変わらず猛くんは、私の肩にもたれてリラックスしていた。

そんな猛くんの頭を撫でると、気持ちよさそうに目を閉じて、もっとくっついてきた。

相良「...もうちょっとだけ、こうしてて良いか?」

『ちょっと、なんて言わずに、くっついてて良いよ。猛くんあったかいし。』

相良「分かった、そうしてる。」

そう言って、猛くんは私にすり寄ってくる。

【狂犬】のはずなのに、その姿は【子猫】というのが相応しいような姿だった。


相良「...なんで顎の下撫でてんだよ。俺は猫じゃねぇぞ。」

『...あ、ごめん、つい。』

そんな事を思っていたら、ついつい猛くんの顎の下を撫でてしまっていた。

完全に無意識だった。

相良「...別に、気持ちいいから止めなくてもいいのによ。」

...ツンデレだ。

ツンデレのデレの部分、出た。

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作品ジャンル:恋愛
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こもれおLOVE - 猛くん可愛い。キャラ崩壊してもいい。いやむしろキャラ崩壊して。マジやばい。いっそんパウダ(( (2020年8月12日 19時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - アルゴリズム体操w久しぶりに思い出しました!!♪手を横に〜あらアブナイ〜ってやつ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3f4ccbd374 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 花火2016さん» さとす……でも言い直すの厳しいですね!経験者は語るってことで辞めときます。忠告はちゃんと聞くタイプ←((目の前にいるのにメール送ってきたら馬鹿と見なしましょ。 (2018年12月13日 20時) (レス) id: 656cb74d82 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - *ルーラー*さん» ありがとうございます(T_T)全然迷惑じゃないですよ!こちらこそありがとうございます(T_T) (2018年12月13日 19時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
*ルーラー* - 迷惑になってしまったらごめんなさい。本当に、もう、泣きそうです。相良くんがヤバイです。夢主ちゃんもヤバイです。本当に泣きそうです、ありがとうございます((( (2018年12月13日 17時) (レス) id: 38581538ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月4日 23時

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