喧嘩ができないスケバンちゃん。６！【今日から俺は！】

第３１話！ ページ35

相良sideです。

久しぶりにAちゃんと話した猛くん。

どんな会話を繰り広げるのでしょうか^^*

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なんだか、身体が痛い。

後頭部ら辺が痛いけど、それよりも身体に風が当たって痛い。

ただ、手だけは包み込まれてるような感覚がある。

あったかくて、物凄く安心できた。

ゆっくり目を開けると、思いっきりその手を離された。

手の方を見ると、俺が謝りたい女がいた。


相良「...A。」

『...あ、起きた？』


Aも俺を見ると、きまりが悪そうに苦笑いをした。

...そうだ、俺、三橋に。

ぶっ殺してやる。

そう思って立ち上がろうとしたけど、思うように立ち上がれなかった。

『立ち上がっちゃ駄目。猛くんが倒れる時、グキって言ったから。』

相良「だけど、俺が、やられたら...。開久は、誰が頭やんだよ...。」

分かっていた。

俺が三橋に負けたのなんて、本当は認めたくないけど分かっている。

だけど、俺にだってプライドが...


そうやって立ち上がろうとすると、Aが抱き締めてきた。

急だったので、不覚にも固まってしまった。


『...ごめんね、あの時、酷い事言っちゃって。傷付けちゃったよね。』

Aを見ると、今にも泣きそうな目でこちらを見てきた。

そんな姿を見ていると、なんだか三橋の野郎の事なんてどうでも良くなってしまった。

相良「俺も、嘘でも智司に向かってあんな事言っちまって...。あの、悪かった。」

本当は智司に直接謝らなきゃいけないのだが、俺は、智司に合わせる顔なんてない。

多分、番長も降ろされちまうから、余計合わせる顔なんてなくなっちまう。

...もう、智司には会えねぇのかもしれねぇ。

『...智司さんに、言った方がいい？別に、私は智司さんと会えるんだから。』

気を利かせてAは、心配そうにそう言った。

だけど、頭を降ろされるというのは言ってほしくない。

あんな言い方で頭を降ろした俺が、速攻で頭を降ろされるなんて格好悪すぎる。

相良「...智司には、まだ少し時間が空いたら、Aから話してくれ。」

そんな臆病な答えでも、Aは笑って『わかった。』と言ってくれた。

そして

『いつかは、仲直り出来るといいね。』

と可愛らしい笑みを俺に向けた。

その子供のような純粋な笑みに、俺も「そうだな。」と返事をした。


また、智司とゲームしたい。

馬鹿な話で一緒に笑いたい。


3人で、また会いたい。

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