第２８話！ ページ32
中に入ると、色々な落書きがしてあった。
少し怖くて、また足が震えてしまいそうになるけど、力を入れて我慢した。
周辺をぐるぐるとしていると、目の前にいる今井さんがぴたっと止まった。
口紅は付かなかったけど、何かと思って今井さんの後ろから覗くと、開久の人達が全員集合していた。
声を出してしまいそうになるのを、思いっきり唇を噛んで止めた。
伊藤「...相良ァ！！」
伊藤さんが叫ぶと、猛くんはニヤッと笑って、堂々とこう言った。
相良「ようこそ開久へ...。」
その声は、本当に猛くんの声だったのだろうか。
頭になったのが声だけで分かるほど、覚悟とは違う何かが伝わってきた。
相良「この治外法権の地獄で、念願の接触を果たす。」
それが合図だったのだろうか。
その言葉に、開久の人達が私達に襲いかかった。
すると、それに対抗するように伊藤さんと今井さんが先頭を切って言ってしまった。
まずい。
必死に猛くんから隠れようとするけど、上から見られているので気付かれてしまった。
相良「えっ、あ、A！？」
『し、失礼してます...。』
私に気付いた猛くんを、恐る恐る見ると、本当に驚いたような顔でこちらを見ていた。
そして、「おいてめぇら！」と声を上げた。
相良「Aには、何があっても手出すんじゃねぇぞ！」
と、宣言してくれた。
やっぱり、猛くんは優しくしてくれた。
こちらとしては、弱った人を殴るだけだったから、それを言って頂けるとありがたい。
それに、殴られるのが怖かったのも躊躇していた理由の中にあったから。
そう思ってるのもつかの間、伊藤さん達にやられた人がどんどん来る。
谷川さんも頑張っている。
私が頑張らない訳にはいかない。
『ごっ、ごめんなさい！失礼します！』
そう言って、死なない程度に手加減をして鉄の棒で殴る。
その後も
『失礼します！』
『ごめんなさい！』
『すいません！』
など、喧嘩では絶対に使わないようなセリフを吐いて、殴っていった。
だって怖いんだもん。
相良「...Aらしいな。」
と聞こえた気がしたけど、私はもうそれどころじゃなかった。
だけど、その瞬間だった。
私の頭にものすごい衝撃が走る。
後ろを振り返ると、開久の人がバケツを持っていた。
どうやら殴られたらしい。
相良「おい、てめぇ！！Aには手出すなって...言った、だろ...！？」
気付いたら、その人は倒れていて、持っていた鉄の棒に血が付いていた。
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こもれおLOVE - 猛くん可愛い。キャラ崩壊してもいい。いやむしろキャラ崩壊して。マジやばい。いっそんパウダ(( (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - アルゴリズム体操ｗ久しぶりに思い出しました！！♪手を横に〜あらアブナイ〜ってやつ！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3f4ccbd374 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 花火2016さん» さとす……でも言い直すの厳しいですね！経験者は語るってことで辞めときます。忠告はちゃんと聞くタイプ←((目の前にいるのにメール送ってきたら馬鹿と見なしましょ。 (2018年12月13日 20時) (レス) id: 656cb74d82 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - ＊ルーラー＊さん» ありがとうございます(T_T)全然迷惑じゃないですよ！こちらこそありがとうございます(T_T) (2018年12月13日 19時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
＊ルーラー＊ - 迷惑になってしまったらごめんなさい。本当に、もう、泣きそうです。相良くんがヤバイです。夢主ちゃんもヤバイです。本当に泣きそうです、ありがとうございます((( (2018年12月13日 17時) (レス) id: 38581538ac (このIDを非表示/違反報告)
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