第1話! ページ3
『ありがとう、助けてくれて。』
説明が遅れたが、さっき鉄の棒で頭を殴るという血も涙もない事をしたのは...
相良「お前もなんで毎回絡まれるかな。」
私の彼氏、相良猛くん。
一応説明しておくと、猛くんは開久高校のNo.2であり、【狂犬】と呼ばれている。
その異名のとおり、喧嘩や厄介事が大好きで、そうなると絶対に容赦はしない。
相良「なんで野郎がナイフを持つ事になったんだよ。」
ここで嘘をついても仕方ない、正直に言おう。
『ぶ、ブスって言われて、カチンときちゃって...。』
正直には言ったものの、理由が理由なので、なんだか少し言いづらかった。
その姿を見て呆れたのか、私のおでこにデコピンをした。
『...痛い。』
相良「...あのなぁ、お前がブスだったらまず付き合ってねぇよ。可愛いから、安心しろ。」
...たまにデレる。
もうその言葉ひとつひとつに愛情みたいなのが感じられて、ものすごく幸せな気持ちになる。
なんだこの人、可愛いな。
『ブスじゃない?』
相良「...たとえ周りがブスって言っても、俺だけは可愛いって思ってるから安心しろよ。」
『そ、それはそれで傷付くんだけど。』
私がそうやってツッコむと、猛くんは楽しそうに笑う。
引き笑いで怖がられるけど、その笑い方すら愛おしく感じてしまう。
私はもう完全に猛くんの事が大好きなんだろうな、とか自分で思って恥ずかしくなってしまう。
相良「...パフェでも食い行くぞ。」
『えっ、珍しいね。』
猛くんが自分から甘い物を食べに誘うなんて、ほとんどない。
だいたい私が行きたい!と言った所に着いてきてくれるばっかりだから珍しい。
相良「う、うるせぇな!俺が甘い物食いたいから行くんだよ!」
そう言って足早にどんどん前に行ってしまうので、追い付くのが大変になってしまう。
小走りで猛くんに近付き、離れないように優しく手を握る。
すると、少し強ばったかと思ったら、優しく握り返してくれた。
少し上の方にある顔を見上げると、少しだけ顔が赤くなってるのが分かった。
無意識なのだろうが、ものすごく可愛い。
私が見てるのに気付くと、猛くんはもっと顔を赤くして
相良「み、見てんじゃねぇよ!」
そう言って手を握ってない方の手で自分の顔を隠そうとする。
顔が小さいので、その大きな手で隠れそうになるが、なかなか隠れずに見えてしまう。
『...ふふ。』
相良「笑ってんじゃねぇ!」
こんな幸せな光景が、ずっと続けばいいのにな。
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こもれおLOVE - 猛くん可愛い。キャラ崩壊してもいい。いやむしろキャラ崩壊して。マジやばい。いっそんパウダ(( (2020年8月12日 19時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - アルゴリズム体操w久しぶりに思い出しました!!♪手を横に〜あらアブナイ〜ってやつ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3f4ccbd374 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 花火2016さん» さとす……でも言い直すの厳しいですね!経験者は語るってことで辞めときます。忠告はちゃんと聞くタイプ←((目の前にいるのにメール送ってきたら馬鹿と見なしましょ。 (2018年12月13日 20時) (レス) id: 656cb74d82 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - *ルーラー*さん» ありがとうございます(T_T)全然迷惑じゃないですよ!こちらこそありがとうございます(T_T) (2018年12月13日 19時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
*ルーラー* - 迷惑になってしまったらごめんなさい。本当に、もう、泣きそうです。相良くんがヤバイです。夢主ちゃんもヤバイです。本当に泣きそうです、ありがとうございます((( (2018年12月13日 17時) (レス) id: 38581538ac (このIDを非表示/違反報告)
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