【ツイステ】でかけよ、オンボロ寮(仮)

233.雑食だから何でもいける民 ページ33

そう言えば、

と後ろを少し見渡してもそれらしい長身の人物は見当たらない
今日は非番だったりするのだろうか？


フロイド「ん〜？あー、


ジェイドはねぇ、あっち。もう終わんじゃね？」

『あっち？』



アズール「フロイド」

フロイド「終わったぁ？アズール」

アズール「とっくですよ、ジェイドには後を任せてます。お前も休憩時間が終わったら早く戻ってください」

フロイド「げ、またぁ？ジェイド入れろよ、どーせ疲れねぇんだからアレ」

アズール「少し休ませたら出しますよ」


『…あの、


さっきからアッチとかアレってなんです？」


アズール「…」


…



え、なんで黙る？


フロイド「アッチはねぇ、VIPルーム


そんでアレって言うのは〜」


『…あ』




そうフロイドさんが指差した方を目で追うと通路から出てきたのはジェイドさんだった
これまた久しぶりに見る寮服に身を引き締めなぜか後ろを気にかけてる



(……？)



そして気づいた


彼の白い手袋の上には白い手が重なっていることに

指は細く、宝石のついた指輪が大きく感じるほど。それは乗せられているのは明らかに男性のものではない


ジェイドさんがエスコートするように現れたのは黒髪の女性だった



…ここは男子校じゃなかったか？

肩とデコルテを惜しみなく出した体のラインが浮き出るドレス
実によくお似合いで、暗色の生地は女性の白く艶かしい肌を際立たせている
ハッキリした目鼻立ちに赤いルージュ、この距離でもわかるありゃどっからどう見ても美人だ

雰囲気は貴婦人のようだが、その顔は若々しく年齢がまるでわからない

長身の美形男性に、見目麗しい美魔女
場所といいここは社交界と聞いていたがあの光景は頷ける

フロイド「ジェイドもよくやるよねぇ、オレあのババぁムリ」

アズール「言葉を慎みなさいフロイド。仮にもお得意様ですよ」

『…えーと、スポンサーさんか何かですか？』


まぁ、そう捉えて頂いて構いません。とアズールさんは浅くため息を吐いた
あの美人に何をそんなため息をつくことがあると言うのか

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