225.行こうぜスカラビア ページ25
オンボロ寮ー
ユウ「あの、Aさん」
『…ん?』
それは休日の朝のことだった
ユウくんはラウンジでアルバイトに行くのでいつもと変わらない時間に起床し、
私もそれに合わせてご飯を作るためいつものように朝食を済ました
いつものワンピース姿を鏡に映しながら、寝癖を直しつつ身支度を整えていたところ
後ろからユウくんがひょこっと顔を覗かせた
『あれ、もう行くの?』
ユウ「あ、そうじゃないんですけど。Aさん今日何か用事ありますか?」
『んーん?寮にいる』
ユウ「…あの、お願いしたいことがあるんですけど」
『ん?』
すると、彼の手元にタオルがかかっていることに気づいた
新品のように真っ白、その上ふわふわと見るからに上物の生地
こんな良い品うちに置いてあっただろうかと首を傾げた
ユウ「これ借り物なんですけど、今日返さなきゃいけなくて
Aさん、俺の代わりに行ってもらえませんか?」
『…私は全然いいけど、代わりに行ってもへーき?』
ユウ「はい。お願いできますか?」
『うん…?…うん』
ユウ「ありがとうございます!」
『誰に返したらいい?リドルさんとか?』
ユウ「カリム先輩です!」
『…
おぅ』
ー
スカラビア寮ー
『…あっつ』
おかしいな。ここは常夏のハワイかな。
僕らの夏休みが始まってしまったんだろうか
いや、ゲームがちげぇや。
身につけているワンピースは決して分厚い生地ではないのだが、堪らず袖を上がるところまで捲き上げる
鏡舎までそれなりには歩いたが汗ひとつかかなかった、それに対して今は数歩しか歩いていないのに
体の至る所で汗がじんわりとにじみ出ている
(…何気候だこれ、亜熱帯性乾燥気候?)
『…ん…?』
建物の方を見ると遠くで誰か手を振っている姿が見えた
人の輪郭がぼやっとして見えているのは暑さ故なのか私が熱に押し負けるかどちらなのだろう
…あれ、下半身なくね?あの人
しかも上半身全然動いてない上に、下り階段なのに異常なスピードで近づいてきてる気がする
(…え、何あれ。こっわ)
カリム「おぉ、客人か!?」
『…
あ』
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カレン(プロフ) - ちょくちょくあん◯タ出てきてて嬉しい!夢主の性格大好きです、 (2021年8月31日 13時) (レス) id: 7ff36be6c7 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - ちなみさん» いつまでも第三者観念が抜けない子なので誰か爆弾落とせよって思ってます(※作者)またまた次もいっちゃいます! (2020年6月10日 0時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ - がんばれ、エースお前は正常だ。跳ねて走ってる夢主がおかしいんだよ。(ジェイドパイセンが自ら水被ってんのにその真意(?)に気づかない女だから) 追伸 ラギーパイセンにもいつかスポットライトを当ててください。全裸待機してます← (2020年6月9日 22時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - AILEさん» この前はジャミルのキャラが掴めておらずカリムのみだったのですが4を超えた今怖いものは何もありません!!スカラビアの2人、夢主が振りまわすのかされるのか。どちらも美味しそう← (2020年6月9日 21時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - コーラさん» ジェイド書く傍らフロイドならこうかなぁとインスピは大分きております!双子は本当に夢があるのでまた長々してしまいそうです^^; (2020年6月9日 21時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiwa | 作成日時:2020年5月28日 14時