【ゲーム実況者】浅き夢見じ酔いもせず【短編集】

わたの原　漕ぎ出でて見れば　ひさかたの　雲居にまがふ　沖つ白波／せらみかる／コア　リクエスト ページ42

「わ、すごい似合うね！」




選んでもらったのは、赤いチェックのロングスカート。

みかるくんなりに女子っぽくないお洒落なデザインを選んでくれたらしい。




「あ、ありがとう……ございます……」

「うん。じゃあ、次は髪型だね！」

「えっ！？」




そしてやってきた美容室。

みかるくんがなにかお姉さんにたくさんリクエストしてた。




「お疲れ様でした〜お似合いですよ、お客様」




前髪はばっさり短くなり、ショートヘアはハーフアップお団子にされ。

まるで、自分じゃないみたいな。


みかるくんはすごいなあ、なんていうかお洒落さんで。

私よりも女子力が高いんだろうな。可愛いし。




「どう？これでAすっごく可愛くなったけど」




美容室を出て、私達は近くのカフェに来ていた。

みかるくんは苺パフェを、私は抹茶パフェを頼んだ。




「ま、まるで、自分じゃないみたい……です」

「あっはは！また敬語使ってるよー？」

「……っ」




なんで、私なんだろう。



みかるくんにこれまで尽くしてもらって。

連絡先まで交換できて。嬉しいよ！？嬉しいけど！！！でも。




「あ、そうだ。これ」




みかるくんが小さな箱をテーブルの上に置く。

「開けてみて。大したものじゃないけど」と。


なんだろう、小さいもの……？



ま、まさかゴキブリの死骸とか虫のおもちゃとか……！？

それかドッキリ大成功の紙とか！？！




「っ……」




恐る恐る開けてみると。

そこにはピンク色のサイコロのピアスがあった。




「ぴ、あす？」

「Aが美容室にいるときに買ってきたんだけどね」

「私に、ですか？」

「似合うかなーって。ほ、ほらピンクって僕の色だし……」




なんで、こんなに。


じわっと、目が熱くなる。

そしてぽろぽろと目から涙が溢れてきた。




「A！？ごっごめんね嫌だった！？」

「やじゃ、ないです」




すう、と息を吸う。




「なんでこんなに尽くしてくれるんですか……？私、なんかに」

「私なんかって……」

「みかるくんは、有名人で、私はただの一般人なのに」

「なんでこんなに尽くしてくれるのって。決まってるじゃん」




と、みかるくんの優しい声。




「すきな人に尽くして、何が悪いの？」

「は……あ？」




雲居にまがふ 沖つ白波




おまけ


「ネガティブ治らなかったねー」

「……あ」





￣￣
どうもコアさんの旦那こがおです。

文字数が足りない！！！(切実)


リクエストありがとうございます！！！！

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