【ゲーム実況者】浅き夢見じ酔いもせず【短編集】

明けぬれば　暮るるものとは　知りながら　なほ恨めしき　朝ぼらけかな／ヒラノ課長／みみみ　リクエスト ページ34

「っはー！仕事終わりのビール最高すぎるー！」

「はいはい、お仕事お疲れ様」




ちん、とコップをぶつけ合う音が響いた。




明けぬれば 暮るるものとは 知りながら




ぐーっとビールを飲み干す。

仕事終わりのビールってどうしてこう美味しいのだろうか。


ヒラノはそんな私を見てぶっと吹き出す。




「ほんまに泡つけるやつ初めて見たわ」




と、私の口を指で拭う。




「いやいやいや！疲れた後はしたくなるでしょ！」

「ならんわ」

「そうかなあ〜？」




残りのビールも飲み干し、新しいビールを開ける。


まあね、明日は休みなんで！

今日はたっぷりじっくり飲みますぜえっへっへ。



休みの前の日はヒラノの家で飲むというルールができて2年。

なんでそんなルールができたかは不明だけど……まあいいか。



酒も用意されて、料理も用意されていて。

ご飯も作らなくていいし楽なんだよなあ。あとなんか、落ち着く。




「ペース早いなあ、今日」

「そお？ヒラノが遅いんじゃないのー？」

「ああもう喋り方が酔っとるわ」




ヒラノははあ、とため息をつく。




「また酔って、帰らないー！とか言い出すんだろ？」

「え、まって今の私の真似？」

「嫁入り前の女子がそういうことすんの良くないで？」

「え、無視？」




ビールをぐいっと飲む。


女子ねえ。もう女子っていう歳でもないんだけどなあ。

ていうかヒラノと同期だし。もうお互いヤバいよな。




「そういうヒラノだって独身男子じゃないですかあ」

「俺はええの。みんなのアイドルやから」

「うっっっっっっわ引くわ」




確かにヒラノならすぐに結婚できるだろうな。

顔云々とかじゃなく、純粋にファンの子がいっぱいいるだろうから。


その点私はヒラノよりお金があるわけでもなく。

ファンもいないわけで。




「あれ？もしかして私ヤバい？」

「え、今更？」

「あー、お金持ってて料理上手くて麻雀できる人いねえかなあ！！」




金持ってて料理上手くて……麻雀できる人……。




「ヒラノって麻雀できる？」

「え、で、できなくはないけど」

「……結婚する？」

「はあ！？！？」




なほ恨めしき 朝ぼらけかな







￣￣
イチャ……コラ……？？？

お久しぶりです！！あつ森ライフを楽しんでました！！


リクエストありがとうございます！！！！！

有馬山　猪名の篠原　風吹けば　いでそよ人を　忘れやはする／つわはす→←めぐり逢ひて　見しやそれとも　分かぬ間に　雲隠れにし　夜半の月影／湯毛／椿　リクエスト

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