【ゲーム実況者】浅き夢見じ酔いもせず【短編集】

あはれとも　いふべき人は　思ほえで　身のいたずらに　なりぬべきかな／せらみかる／コア　リクエスト ページ30

コンビニを曲がってすぐ。そこにAのアパートがある。


結構お金はあるくせに、おんぼろアパートで引きこもり生活。

部屋も汚いし、食事はカップラーメンかUbereats。




「A、入るよー」




あはれとも いふべき人は 思ほえで




相変わらず足の踏み場がない部屋。

僕はそっと踏み場を見つけて奥へ進んでいく。




「おーい、Aー？起きてるー？」

「んん……？」




服がぐっちゃあと散らかってる(たぶん)ベッドにAは寝ていた。




「ああ、みかるかあ……おはよぉ」

「おはよおって、もう午後6時ですけど！？」

「いつもは深夜3時起きですけど」




むくっと起き上がると、近くに置いてあったメガネをかける。


生活習慣も悪いし。……僕のこと男って思ってないのかなあ？

首元がガバガバすぎる服。もちろん下は履いてない。



まあ、もう慣れっこなんだけどね。


ため息をついて落ちている服を拾う。




「今日も何かお仕事があるんですか？A先生？」

「あっははは、わかって聞いてるだろ君」




ボサボサの髪を掻いて早速パソコンを開く。

A曰く「スマホなんかいらねえ」とのこと。


Aはネット上で知らない人はいないんじゃないかっていう絵師。

生活はこんなんだけど実際絵はすっごくうまい。




「今日締め切りがみっつと昨日締め切りがひとつだな」

「うん……ってばかなの！？早くやりなさいっっ！！」

「お腹すいたなあ〜お腹すいたよおせらちゃあん」

「わかったから」




Aの収入源は全てこの絵からきている。


こういう風に仕事サボったら仕事が来なくなるんじゃとは思うけど。

でも絵がうますぎる故に仕事が尽きないっていうね。



変わらず汚いキッチンを軽く片付けてからご飯を作る。

で、ついでに部屋も片付けてやる。




「やっぱせらちゃんがいると仕事が捗るなあ〜」

「はあ？そういう冗談いいから」

「本当だよ。何なら毎日来てくれて構わないんだが？」




と、Aは僕を見つめる。




「……うるさい。はいご飯できたよ、黙って食べなさい」

「っはは！照れるなよせらちゃん」




僕の作った大して上手でもないご飯をAは幸せそうに食べる。




「誰かに何かを言われないまま死ぬなんて嫌だな」

「……何の話？」

「そろそろ結婚しないかって話」




身のいたずらに なりぬべきかな






￣￣
テスト終わったよ！！

いい感じにかけなくてごめんなさい！！お待たせしました！！


リクエストありがとうございます！！！

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