【ゲーム実況者】浅き夢見じ酔いもせず【短編集】

逢ふことの　絶えてしなくは　なかなかに　人をも身を　もうらみざらまし／せらみかる&ヒラノ課長／猫助　リクエスト ページ14

私達三人は昔からずっと一緒だった。

そう、ずっと、ずっと。




逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに




「Aっ一緒に帰ろ」

「A、一緒に帰ろ」




一緒のタイミングで話しかけてくるみかるとヒラノ。

ふたりは顔を見合わせて「む」と嫌そうな顔をする。




「か……課長、今日委員会じゃないの」

「いや、同じ委員会やん」




この漫才を見るのも何回目だろうか(白目)


みかるとヒラノはこうして、毎日誘いに来る。

嬉しいけど、毎回毎回喧嘩されるとねえ……？




まあ、私達三人クラスがバラバラになったのが救いだよね。

小学校の頃は大変だったなあ。




「A〜っ！！課長がいじめる〜っ」

「はあ！？A、いじめてないからな！」

「はいはい、わかってるって」




私はバッグを持って、帰ろうとする……が。

ふたりにがしっと腕を掴まれる。




「何帰ろうとしてるの！？」

「え、いやいつもこうだからいいかなって」

「いやいつももうちょっと粘っとるやん！！」

「もうお前らも漫才だと思い始めてるだろ？」




みかるはぶんぶんと首を横に振る。




「そんなことないっ！僕は本気でAとふたりきりで帰りたい」




ヒラノはうんうんと頷き、みかるの肩に手を置く。




「それは俺も同感」




いや、めんどくせー……。


早く帰りたいしクラスの人たちの視線が痛い。

ていうかふぁんきぃに会いたい。ふぁんきぃ尊いよな。



あれ、そういや今日ふぁんきぃが帰ってくる日じゃ？

セピセピセピアが迎えに行くとかなんとかって。


やばくね？まさか愛しのふぁんきぃが、いる………！？




「とーにーかーく！僕はAとふたりで帰りたいのー！」

「はあ！？だからそれは俺もで……」

「あのさ」




声のトーンを低くして、きっとふたりを睨む。




「もう、終わった？用事あるんだけど」




私はそれだけ告げて、教室から出ていく。

ふたりは追ってこない。



さーて！！愛しのふぁんきぃは……保健室かなあ！？




「ふぁんきぃ〜！！！！！！」

「んぁ？A！？」




次の日、机の上にゴディバがふたつ置いてあった。

しょうがないから一緒に帰ってあげましたとさ。めでたしめでたし。




人をも身をも うらみざらまし









￣￣
取り合い感がない……！！！ごめん！！！


リクエストありがとうございます！！！！




最近トシゾーが可愛すぎて辛い。

手ぇ綺麗すぎな………。

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