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仕事を辞めたばかりの翔太は、食事もろくに取らず心配になるくらい痩せてしまった。
私は変わらず仕事を続けているけれど、今まで忙しくしていた彼が急に何もしない生活になるというのは本人にとって相当なダメージだったらしい。
私は腫れ物を扱う感覚で毎日翔太に寄り添った。
翔太は静かに私に身を委ねるように寄りかかり、時々弱々しく「ごめん」と謝る。
こんな弱っている翔太は見たことなくて、私は毎日胸を痛めていた。
そんな彼が次に進もうという決意をしたのは、辞職してから2週間後の事だった。
毎日家で塞ぎ込んでいたけれど、やはりこのままではいけないと気持ちを切り替えたらしい。
私は正直ホッとしていた。
翔太がまた活き活きと働けるなら、どんな仕事であろうと応援しようと決めていた。
しかし、
最初は意気込みを見せていた翔太だったけど、
現実はそんなに甘くなかったらしい。
大手企業で3年間勤めていたにも関わらず、中途半端な時期に辞めて再就職という所が全ての会社で引っかかる要因だったようだ。
また、翔太は決まってかなり有名な企業の面接ばかりを受けた。
きっと、彼のプライドがそうさせていたんだと思う。
「ねぇ、翔太？」
翔「…ん？」
「そんな大変そうなとこばっか選ばなくても良いんじゃないかな？…もっと働きやすそうな中小企業とかも募集ないの…「ありえねぇから」」
食い気味に、苛立ちを込めた声で翔太に言葉を遮られた。
「…どうして？」
翔「…大丈夫、次は多分決まるから」
私の質問には答えず、ぶっきらぼうにそう言い放つとバタンと寝室へ入って行ってしまった。
私はとにかく、翔太に元気になって欲しかった。
彼が再びやりがいを感じられる事が見つかるのならば、それがたとえアルバイトからの再スタートであっても構わないと本気で思っていた。
自分が全て埋めてあげられるならそうしたかったけど、やはりバリバリ働いていた頃の翔太のあの目の輝きは、私の力では補えないものもあって。
今の私は全力で翔太を応援する事しかできない。
そんな自分が不甲斐なくて、
ベッドに入ってからすでに寝息を立てて眠る彼の背中をギュッと抱きしめる、
そんな日々が続いた。
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R(プロフ) - みかさん» 嬉しいですー！ありがとうございます🥺✨ (2022年8月31日 14時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - あっという間に読んじゃいました🤣 (2022年8月30日 19時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - まりもさん» そんなそんな😳💦でも嬉しいです。読んで頂きありがとうございました🥺✨ (2022年8月27日 5時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 話がちで神すぎません！？こんなに神作が作れるだなんて...尊敬してます！🤗 (2022年8月26日 10時) (レス) @page50 id: c571029d19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - pupupupu8887さん» そんな風に言って頂けて私も幸せです🥺ありがとうございます！またお話が書けるよう頑張ります☺️ (2022年8月24日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年8月12日 17時
